大江山の歌 たはぶる 意味。 十訓抄『大江山』問題(1)

大江山・十訓抄 現代語訳・品詞分解

大江山の歌 たはぶる 意味

ともかく。 その牛は食みや失せぬらむ。 」と言ひけるときにぞ、隣の小童部、「御牛は、夜前しかしかの所きてこそ、狼の巡りありきしか。 」と言ひければ、 夜前…ゆうべ。 しかしか…(略する)こうこう。 うんぬん。 牛の主の来たれるを見て、その時になむ狼を放ちたりければ、狼は死にて、皆ひしげてなむありける。 臥す …うつむく。 隠れる。 ひしぐ…つぶれる。 ひしゃげる。 」と思ひけるに、「夜前、狼の来て食はむとしけるを、かく突き付けたりけるに、『放ちてば食はれなむず。 』と思ひて、 夜もすがら放たざりけるなりけり。 いみじ…優れている。 立派だ。 これは、まさしくそのほとりなる者の、聞き継ぎて、かく語り伝へたるとや。 然 れば…そうであるから。 だから。 魂…判断力。 適切な行動をとるための知恵。 語り伝へたるとや…語り伝えているとかいうことだ。 夕さり…夕方になると 小童部…(使われている)少年。 備わる。 」と思いて、狼に向かひて防ぎ巡りけるほどに、 かなしむ…可愛く思う。 突然だ。 はくと…ぱっと。 どっと。 」と思いけるにや、 力を発して、後ろ足を強く踏み張りて、強く突かへたりけるほどに、狼は、え堪えずして死にけり。 」とや思ひけむ、突かへながら、夜もすがら、秋の夜の長きになむ、踏み張りて立てりければ、子は、傍らに立ちてなむ泣きける。 夜もすがら…一晩中。 夜通し。 傍ら…物や人のそば。 …、京都内外の治安に当たった職。 清水…京都内にある。 京童部…血の気の多い、京の市中の若者たち。 いさかひ…けんか。 言い争い。 東のつま…東側の軒下。 あまた立ちて…何度も。 たびたび。 蔀…神殿造りなどで用いる建具。 柱の間に入れる戸。 風にしぶかれて…(蔀が)風に支えられて。 ゐる…すわる。 しゃがむ。 やをら… 静かに。 おもむろに。 あさましがる…驚きあきれはてる。 びっくりする。

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十訓抄『大江山』問題(1)

大江山の歌 たはぶる 意味

ともかく。 その牛は食みや失せぬらむ。 」と言ひけるときにぞ、隣の小童部、「御牛は、夜前しかしかの所きてこそ、狼の巡りありきしか。 」と言ひければ、 夜前…ゆうべ。 しかしか…(略する)こうこう。 うんぬん。 牛の主の来たれるを見て、その時になむ狼を放ちたりければ、狼は死にて、皆ひしげてなむありける。 臥す …うつむく。 隠れる。 ひしぐ…つぶれる。 ひしゃげる。 」と思ひけるに、「夜前、狼の来て食はむとしけるを、かく突き付けたりけるに、『放ちてば食はれなむず。 』と思ひて、 夜もすがら放たざりけるなりけり。 いみじ…優れている。 立派だ。 これは、まさしくそのほとりなる者の、聞き継ぎて、かく語り伝へたるとや。 然 れば…そうであるから。 だから。 魂…判断力。 適切な行動をとるための知恵。 語り伝へたるとや…語り伝えているとかいうことだ。 夕さり…夕方になると 小童部…(使われている)少年。 備わる。 」と思いて、狼に向かひて防ぎ巡りけるほどに、 かなしむ…可愛く思う。 突然だ。 はくと…ぱっと。 どっと。 」と思いけるにや、 力を発して、後ろ足を強く踏み張りて、強く突かへたりけるほどに、狼は、え堪えずして死にけり。 」とや思ひけむ、突かへながら、夜もすがら、秋の夜の長きになむ、踏み張りて立てりければ、子は、傍らに立ちてなむ泣きける。 夜もすがら…一晩中。 夜通し。 傍ら…物や人のそば。 …、京都内外の治安に当たった職。 清水…京都内にある。 京童部…血の気の多い、京の市中の若者たち。 いさかひ…けんか。 言い争い。 東のつま…東側の軒下。 あまた立ちて…何度も。 たびたび。 蔀…神殿造りなどで用いる建具。 柱の間に入れる戸。 風にしぶかれて…(蔀が)風に支えられて。 ゐる…すわる。 しゃがむ。 やをら… 静かに。 おもむろに。 あさましがる…驚きあきれはてる。 びっくりする。

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Full text of isshu isseki

大江山の歌 たはぶる 意味

保昌… 丹後…今の京都の北部 歌合…たちを分け勝負を決めた遊び 小式部内侍…和泉の娘、。 いかにも心もとなくおぼすらん。 」と言いて、局の前を過ぎられけるを、 定頼… 局…殿舎の中で、仕切りをして設けた部屋。 心もとなし… じれったい。 不安だ おぼす…「思う」の尊敬 たはぶる…ふざける。 からかう。 ひかふ…引き止める。 おさえる。 詠みかく…歌を詠み、相手に返歌を求める。 」とばかり言ひて、返歌にも及ばす、袖を引き放ちて、逃げられけり。 あさまし…驚き呆れる。 意外だ。 かかるやうやはある…こんなことがあってもよいものか。 うちまかせての…ありふれている。 理運…当然そうなるべき。

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