INT関数で小数点以下を切り捨てて整数にする Exceldeで小数点付数値の小数点以下を切り捨て、整数にするにはINT(インテジャー)関数かTRUNC(トランク)関数を使用します。 ここでは主にINT関数について解説します。 INT関数の概要は次のとおりです。 (図1) 図1 INT関数の使用方法 INT関数とTRUNC関数 INT関数は引数(関数に渡す値。 ()内に記述する)で指定された数値の小数点以下を切り捨て、整数にする関数です。 引数に正の数値を指定したときは、単純に小数点以下が切り捨てられます。 負の数値を引数に指定したときは注意が必要です。 図2 図2 INT関数は引数の数値を超えない整数にされる INT関数は切り捨てをおこなうときに、引数の数値より大きくならないように切り捨てをおこないます。 5と-1. 5の場合を考えてみましょう。 5は「1」、-1. 5は「-2」になります。 単純に小数点以下を切り捨てる場合は、TRUNC関数を使います。 TRUNC関数では、1. 5は「1」、-1. 5は「-1」になります。 何も指定しない場合は、「0」が指定したものと見なされ、小数点第一位が切り捨てられ、引数で指定した数値は整数になります。 INT関数は桁数の指定ができず、小数点第一位が切り捨てられます。 TRUNC関数を使って、小数点の何桁で四捨五入することもできます。 例えば、小数点第二位を四捨五入し、小数点第一位まで表示する場合は次のように引数を指定します。 05,2 TRUNC関数の実行結果は「1. 6」になります。
次のエクセルで四捨五入するには? エクセルで四捨五入をするには2通りの方法があります。 「セルの書式設定で行う方法」と「関数を使用する方法」です。 これらの結果は同じものになりますが、実はデータ内容が処理方法で異なってきます。 まずは両方の方法を知り、それぞれがどのように違うのか確認しましょう。 1-1. セルの書式設定で四捨五入 エクセルでの四捨五入の方法の1つ目は「セルの書式設定」です。 これにはパターンが2通りあります。 実際にそれぞれのパターンを以下の手順で、「0. 5」の小数第一位を四捨五入して「1」にしてみましょう。 5」と入力したセルを右クリックし、セルの書式設定を開き、「表示形式」タブの分類の「ユーザー定義」で「0」を選択し「OK」を押します。 表示は「1」ですがデータとしては「0. 5」を保持しています。 5」と入力したセルを右クリックし、セルの書式設定を開き、「表示形式」タブの分類の「数値」を選択し、「小数点以下の桁数」を「0」にして「OK」を押します。 表示は「1」ですがデータとしては「0. 5」を保持しています。 これらはどちらも小数点以下を表示しないように設定を行い、結果エクセルが自動的に小数第一位を四捨五入しています。 【パターン1】の場合、種類に「0. 00」を選択したり、「0. 000」を入力したりすると「0. 50」や「0. 500」となります。 これは表示する小数点以下の桁数を指定しているからです。 ちなみにユーザー定義の場合、十の位に「0」を足すと「00. 5」と表示されます。 頭にゼロを表示したい場合はこの方法で表示を加工します。 【パターン2】も小数点以下の桁数を変更することで、表示を調整できます。 たとえば小数点以下の桁数を「3」にすると、「0. 5」は「0. 500」と表示されます。 1-2. ROUND関数で四捨五入 次に「ROUND関数」を使用して四捨五入をしましょう。 ROUND関数は以下のように書きます。 5, 0 」と書きます。 小数点以下の桁数を「1」にした場合、小数第一位は「5」のためそのまま「0. 5」です。 また「2」にした場合、「0. 5」に小数第二位はないため「0. 5」のままです。 1-3. 数値を扱うときの書式設定と関数の違い セルの書式設定とROUND関数をご紹介しましたが、冒頭でも言った通り「セルの書式設定で行う方法」と「関数を使用する方法」のデータ内容は処理方法で異なっています。 以下の図をご覧ください。 結果がセルの書式設定とROUND関数で違うことが分かります。 セルの書式設定の場合、実際のデータは「1(または0)に見える0. 5(または0. どちらの方がよりよいかはケースバイケースですが、気を付けていただきたいのは「ひとつの資料内で四捨五入の方法が統一されていない」ことです。 大量の計算をした結果が全く異なることになるので、複数の人が同じ資料に数字を入れる場合は関数を使うのか書式設定をするのか注意が必要です。 この図を見て頂ければ一目瞭然です。 ROUND関数では表示したい小数点以下の桁数の一桁下の数値を四捨五入し、ROUNDUP関数では切り上げ、ROUNDDOWN関数では切り捨てしています。 これら3つの関数は兄弟のようなものですので、状況に合わせて使い分けてください。 ちなみに小数点以下の桁数に「-1」などマイナスを設定した場合、「-1」なら整数の下一桁目(一の位)が、「-2」なら下二桁目(十の位)が、「-3」なら整数の下三桁目(百の位)が…とそれぞれの関数で機能しますので試してみてくださいね。 他の条件で数値を操作する これまで小数点以下の桁に対して数値の加工をしてきました。 では少数より大きな整数は四捨五入できないのでしょうか。 次に紹介する方法も覚えれば、数値の取り扱いは完璧です! 3-1. 最大桁の1つ下の桁で四捨五入をする たとえば「123456」と「87654321」の一番大きな桁の一つ下を四捨五入したいとき、「123456」は「120000」、「87654321」は「88000000」となります。 どちらも四捨五入したい桁が違います。 前章の最後でROUND関数を使用した整数の四捨五入方法を記述しましたが、それと同様に「ROUND 数値, マイナスの桁数 」で四捨五入したい桁を指定します。 この「マイナスの桁数」を以下のように工夫して指定すると、桁数の違う数値でも同じように四捨五入することができます。 INT関数は数値を整数にする関数で、LOG関数は指定された数値の対数を返します。 それぞれの関数については省略しますが、「-INT LOG 数値 -1」で数値の桁数をマイナスで取得できます。 つまり「1234」だったら4桁なので「-4」です。 つまり「最後に足している数が一番大きい桁から数えて表示したい数」になります。 まとめてみましたので以下の図を参考にしてください。 3-2. 位を指定して四捨五入をする 前述の「3-1. 最大桁の1つ下の桁で四捨五入をする」ではなく、ただ四捨五入する位を指定したい場合があります。 たとえば金額を扱うとき、千円単位や万単位で四捨五入したいときなどです。 そんな時は「MROUND関数」を使います。 MROUND関数は以下のように書きます。 以下の表をご覧ください。 注目していただきたいのは7行目と8行目です。 それまでは倍数に入力された数値の一桁下で四捨五入しているようにみえます。 7行目の倍数は「10000」で、「15453」を数値にいれた場合「20000」になりました。 千の位が「5」のため、10000の倍数である「20000」になったのです。 一見なぜ「12000」になるか不思議に思える8行目も同様です。 倍数の「12000」が2倍になったとき「24000」ですが、「15453」は「12000」と「24000」とどちらが近いかというと前者のため「12000」が結果となります。 数値が「18000」の場合、結果は「24000」になります。 「38000」のときは「36000」になり、小さくして「100」の場合は「0」になります。 つまり「数値を指定した倍数に近い数値にする関数」のため、位を指定して四捨五入することも可能です。 ただ、この関数は倍数に近い値にするため、倍数により単純に四捨五入ではなく切り上げ・切り捨てをします。 その点だけ注意してください。 まとめ ビジネスシーンでもよく使われる「四捨五入や切り捨て」などは、エクセルで数値がきちんと処理できていないと、いくらやっても電卓とエクセルで結果が違ってしまいます。 特に計算中のどこで関数を使うのか統一しないと正しく結果は出ません。 だから、どの時点で数値を丸めるかがエクセルで計算するときの重要なポイントとなります。 その点に注意し、今回紹介した関数を適切に使い分けて、正しい計算を行いましょう。
次のこの記事の目次• ROUNDDOWN関数で1000円未満を切り捨てる方法 それでは始めていきましょう! 1000円未満を切り捨てた数値を表示するセルをクリックして選ぶ まずは 1000円未満を切り捨てた 数値を表示するセルをクリックして 選んでください。 「数式」タブをクリックして選ぶ 1000円未満を切り捨てた数値を 表示するセルを選んだら、 「数式」タブを クリックして選びます。 その表示された関数メニューの中から 「ROUNDDOWN」をクリックして 選んでください。 「数値」欄の入力ボックスをクリックして選ぶ 「ROUNDDOWN」を選んだら 「関数の引数」ダイアログが表示 されます。 「関数の引数」ダイアログが表示されたら 「数値」欄の入力ボックスをクリックして 選びます。 1000円未満を切り捨てたいセルをクリックして選ぶ 「数値」欄の入力ボックスを選んだら 1000円未満を切り捨てたいセルを クリックして選びましょう。 「桁数」欄の入力ボックスに「-3」を入力する 1000円未満を切り捨てたいセルを 選んだらダイアログにある「桁数」欄の 入力ボックスに 「-3」を入力してください。 「関数の引数」ダイアログの「OK」ボタンをクリックして終了! 「桁数」欄の入力ボックスに「-3」を 入力したら「関数の引数」ダイアログの 「OK」ボタンをクリックして選びます。 そうすると、1000円未満を 切り捨てることができます。 まとめ• 1000円未満を切り捨てた数値を表示するセルをクリックして選ぶ• 「数式」タブをクリックして選ぶ• メニューから「ROUNDDOWN」をクリックして選ぶ• 「数値」欄の入力ボックスをクリックして選ぶ• 1000円未満を切り捨てたいセルをクリックして選ぶ• 「桁数」欄の入力ボックスに「-3」を入力する• 「関数の引数」ダイアログの「OK」ボタンをクリックして終了! お疲れ様でした。 1000円未満を切り捨てることは できましたでしょうか? ROUNDDOWN関数を使えば 1000円未満を切り捨てることが できるので活用していきましょう。 あなたの作業が、つまづくことなく 進められることを心より応援しております。
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