離乳食中期は味付けしなくてよい! 冒頭でお話ししたように、中期食では基本的に味付けの必要はありません。 味付けをすることで調味料の味を覚えさせるよりも、食べられる食材の種類を増やすことを優先的に考えたい時期と言えます。 その他、初期食での「飲み込む」練習に加えて「咀嚼する」練習をする時期でもあります。 保育園でも、中期食の茹で野菜を食べなくなった赤ちゃんが数名いました。 家庭では既に野菜にも味付けをした状態で食べさせているとのことでした。 上にお子さんがいたり食べが悪くなることを改善したいという思いがあったりと、理由があることもよくわかります。 味付けをすること自体が悪いことというわけではありませんが、あまり早いうちから始める必要もない、と考えておきましょう。 素材の味を大切にしましょう 中期食までは素材の味を大切に、様々な食材の種類が食べられるようにしていきましょう。 中期食ではおかゆや野菜を中心に少しずつたんぱく質源食品も取り入れていきます。 それぞれの素材の味を覚えさせながら、だしや野菜スープをうまく利用して旨味も味わわせてあげたいですね。 おかゆは白粥だけでなく、だしや野菜スープで炊いたり、野菜をのせたりしてアレンジはたくさんできます。 野菜はアクが強いものや硬すぎるものは避け、食べられる種類を増やしていきましょう。 中期食におすすめの野菜を以下にまとめます。 ・野菜あんかけうどん(ゆでたうどんに、だし汁で野菜と鶏ささ身を煮てとろみをつけたあんをかける。 かぼちゃ、白菜などがおすすめ!納豆を入れてもおいしいですよ) ・ポテトサラダ(じゃがいもをつぶし、軟らかくゆでて刻んだきゅうりやにんじんを混ぜる) ・果物 離乳食中期は味付けするの?【まとめ】 中期食までは味付けはせずにおかゆや野菜を中心とした素材の味を活かした献立にしましょう。 調味料の味にはすぐに慣れますので心配ご無用!じっくりと食材本来の味を覚えさせてあげるのがポイントです。 だしや野菜スープを活用して作ってみてくださいね。 ワンパターンになりがちな献立も、組み合わせる食材によりアレンジはどんどんできるものです。 個人的には、凝ったものを作らなくても、和食がベースのシンプルなもので十分と考えています。 作り手も無理せず、笑顔で食事の時間を過ごせるのが赤ちゃんにとっても一番だと思います。 今回ご紹介した献立例もぜひ参考にしてみてくださいね。
次のもくじ• 4ヶ月の赤ちゃんは、首がようやく座ってきたころですね。 なので、 開始時期としては少し早いかも。 ですが、4ヶ月頃から離乳食を開始しているママもいますよ。 離乳食開始時期は、 赤ちゃんの様子で判断することができます。 ・よだれが増えてきた ・首が座ってきた ・生活リズムが整ってきた ・大人が食べるのを見て興味を持ってきた こんな要素があれば、離乳食開始時期です! アレルギーがあるときの離乳食の開始時期は? アレルギーについて、最近ではデリケートになることが多いですよね。 食べ物にアレルギーがあると事前にわかっている場合は、食べさせる前に小児科の先生に相談しましょう。 でも、多くのママと赤ちゃんはアレルギーの有無がまだわかっていないはず。 赤ちゃんがアレルギーにならないためにも、適切な時期で食べさせることが推奨されています。 特に、 卵・小麦のアレルギーを心配するママは多いはず。 だからといって、 大きくなるまで食べさせない方がアレルギーになる可能性が高いのです。 離乳食を開始する 5ヶ月、6ヶ月頃から少しずつ卵や小麦も与えます。 初めて食べさせるときは、アレルギーが出た場合にすぐ病院に行ける日時にしましょう。 平日、午前中がおすすめです! 何かあったら、すぐ病院に電話で問い合わせて受診できるので安心です。 小児科によったら、アレルギーが心配な場合は病院内で食べさせてもいいところもあります。 その頃は『7キロ前後』が目安になると言われていました。 ですが 、 最近は体重を目安にすることはほとんどないです。 生後5ヶ月、6ヶ月頃を目安に離乳食を開始すれば大丈夫です。 市販の粉末タイプではなく、お鍋で昆布を湧かしてお出汁をとりましょう。 自然のお出汁は赤ちゃんにも安心して食べさせられます。 それ以外の味付けは離乳食初期にはおすすめできません。 【離乳食中期・後期】頃から少しずつ味付けのバリエーションを増やしましょう。 ちょっと温かいくらいの適温のものを食べさせましょう。 特に、離乳食には欠かせない10倍粥は、 匂いを嫌がるのか苦手な赤ちゃんが多いようです。 赤ちゃんが食べることを嫌いになってしまうかもしれないからです。 食べることへの興味や関心を刺激してあげるといいですよ。 大人のスプーンを使わずに、 離乳食用の赤ちゃんのスプーンを使ってあげてください。 プラスチックで、できるだけ平たいスプーンがおすすめです。 赤ちゃんがスプーンに慣れてくるまで、 お口にちょんちょんと当ててあげましょう。 赤ちゃんの体はまだ消化吸収の機能が十分ではないため、沢山食べさせると体に負担がかかります。 はじめは、 2〜3日置きに『ひとさじ』ずつ増やすくらいが目安です。 離乳食初期の1ヶ月間はそれくらいのペースでゆるやかに増やしつつ、食べて消化することに体を慣らせます。 離乳食を始めて1ヵ月目でチェックするポイントは? 離乳食を開始する生後5〜6ヶ月頃は、それまでより体重増加がゆるやかになります。 だから、あまり体重を気にしなくても大丈夫です。 チェックポイント ・一日1回食に慣れてきたか ・スプーンを嫌がらないか ・おかゆと野菜が食べれるようになったか ・食べることに興味を持ち始めたか 1ヶ月目はまだ食べることより 母乳やミルクがメインになる赤ちゃん。 まだまだ食への興味がなくても不思議ではありません。 食べることに慣れてきたとママが感じるのは、離乳食開始から3ヶ月たった頃くらいです。 1ヶ月目ならあまり食べてくれない…と心配しなくても大丈夫ですよ! まとめ いかがでしたか? 赤ちゃんの離乳食初期についてまとめて紹介しました。 離乳食をいつから始めたらいいか迷っていたママも、 5ヶ月頃を目安にするといいですよ。 4ヶ月頃にスタートするママもいますが、離乳食開始目安に体重はあまり関係ありません。 ご家庭によっては早く離乳食に慣れさせて、ミルクや母乳を卒業したい事情もありますよね。 もし大丈夫か不安になったら、お近くの小児科で相談してみてくださいね。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!.
次のこんにちは。 離乳食インストラクターの中田馨です。 離乳食のお悩みでママからよくいただく質問のひとつは「離乳食の味つけが分からない」です。 大人よりも薄味、というのはわかるけど、どのくらい薄味なの?という基準が分かりませんよね。 今日は、離乳食の味つけについてお話します。 離乳食の味付け基本の「き」 離乳食期の味付けは「風味付け」ととらえて 大人の味付けの目的は、しょう油や味噌などの調味料で素材の味を際立たせることですが、離乳食期は「風味付け」ととらえましょう。 赤ちゃんの内臓機能は未発達です。 大人と同じような味つけでは塩分が多すぎて内臓に負担をかけてしまいます。 離乳食はだしや素材の味を大切にしながら、しょう油やみそで「風味をつける」というのが基本です。 離乳食後期の味付けはどれくらい? しょう油か味噌を1食0. 5ml(g)を目安に 離乳食後期から調味料を使い始めます。 しょう油と味噌を基本に使い、 量でいうと1食0. 5ml(g)です。 この調味料の量は1食のうち調味料を使うメニューが2つあれば 2つ合わせて0. 5ml(g)です。 離乳食後期の「うどん」の味付けのめやす だしを使う場合はナシでもOK うどんは、塩分がありますので下茹でしてから調理します。 かつお昆布だしや煮干しだしでうどんを作る場合は、だしだけでも十分に美味しいです。 塩抜きしたしらすやささみを入れると更にうまみが増しますので、調味料が必要ない場合もあります。 調味料を入れる前に味見をしてみてくださいね。 離乳食後期の「おかゆ」、味付けのめやす 基本的には味付けナシで 大人はほんのり塩を効かせたり梅干しを添えて食べることもあるおかゆですが、離乳食のおかゆには 基本的に味はつけません。 ママに調査!離乳食の味付けで工夫していたことは? Hugkumでは、先輩ママ約100人に離乳食の味付けについてアンケートを実施しました。 ママたちに「離乳食の味付けで工夫していることがありますか?」と質問したところ、以下のような回答があつまりました。 素材の味を活かす 離乳食では、素材の味をそのまま知ってほしいと考えるママが多数。 自然の甘味を活かしたり、味付けせずにそのまま食べさせることが多いようです。 こんにちは。 離乳食インストラクターの中田馨です。 一年中手に入り、いろいろな料理に使えて重宝する「玉ねぎ」。 赤ちゃんはいつから食べられるでしょ... 離乳食後期の味付けレシピ それでは、離乳食後期以降に食べれる味付けレシピを紹介します。 離乳食後期 納豆チャーハン 油なし、ゆで卵で作る離乳食後期用のチャーハンです。 5ml <作り方> ・納豆はお湯をかけぬめりを取る ・茹で卵は 1㎝角に切る ・玉ねぎ、ブロッコリー、しいたけはゆでて 5㎜に切る 1. テフロンのフライパンに軟飯を入れ炒める 2. 1に、他の材料すべて入れて混ぜながら炒める 3. しょう油を入れて風味をつける 完了期 さつま汁 さつまいもの甘みさが赤ちゃん好みの、具沢山さつま汁です! <材料> かつお昆布だし 200ml 豚肉 15g 玉ねぎ 15g 大根 15g にんじん 10g さつまいも 10g 蒸し大豆 5g 味噌 0. 味噌で風味付けする 離乳食完了期後半 こふき芋のバターカレー風味 カレー粉は離乳食完了期後半ごろから使えるようになります。 ただし、辛さが気になるので、使うのはごく少量だけにします。 <材料> じゃがいも 40g バター 5g カレー粉 ごく少量 <作り方> ・じゃがいもの皮をむき、乱切りにして水につけあくを取る 1. 鍋に、水とじゃがいもを入れ火にかけ、やわらかく湯がく 2. 1のお湯を捨て、鍋を振ってこふきにする。 バターとカレー粉を混ぜ入れる こんにちは。 離乳食インストラクターの中田馨です。 子どもの好きなメニューのひとつに「カレーライス」がありますね。 手軽に作れて、野菜もたくさん入... 離乳食の味付けについて、ママの疑問にお答えします! 離乳食の味付けでママの疑問に多いものを紹介します。 離乳食中に味付けのりはOKですか? A. 味が濃すぎるので1歳未満は控えましょう 大人も子どもも大好きな味つけのり。 離乳食期には食べさせないほうがいいでしょう。 私も子どもを産むまでは、食卓に味付けのりを用意していました。 でも、子どもに食べさせるなら「焼きのり」がいいと思い、焼きのりに変えました。 子どもは13歳ですが、今でも我が家は焼きのりです。 焼きのりを食べ慣れると、たまに味付けのりを食べると口の周りがピリピリするくらい濃い味がついているということが分かります。 大人でも感じるということは、赤ちゃんには味が濃すぎるということですね。 焼きのりを食べさせる場合は 1歳以降。 口の中やのどの奥に引っ付いてしまうことがありますので、ご飯に巻くというよりは「細かく切る」「煮る」ようにしましょう。 味付けしないと離乳食を食べません。 どうすればいいですか? A. だしをうまく使ってみては 「味のある物じゃないと食べないんです」という質問も良く伺います。 そんな場合はぜひ取り入れていただきたいのが「だしで離乳食を作る」ということ。 調味料の味に慣れていると、だしの風味だけの離乳食にビックリして最初は食べてくれないこともあるかもしれません。 しかし、数日続けると食べてくれるようになります。 それでも食べてくれない場合は、それまで使っていた調味料の量を少しずつ減らしていくことから始めてみましょう。 「離乳食にだしを使い、調味料を少なく使う」。 これは大人の料理にも生かせます。 大人の料理もだしを使い、薄味にしていくことで、離乳食から幼児食になった時に大人と同じ食事を食べられるので料理がラクチンです。 離乳食づくりは、大人の食生活も改善できるチャンスなのです。 文/中田 馨(なかた かおり) 一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。 中田家庭保育所施設長。 現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。 「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。 保育、講演、執筆などの分野で活動中。 自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。
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