産後うつ 離婚。 出産後の妻と離婚の危機を迎えています

産後…離婚したい

産後うつ 離婚

産後うつは離婚へのきっかけとなり得る 妊娠中から出産後にかけて、女性は心身のバランスを崩しやすくなります。 また、生活も一変し、育児や家事等の負担が増え、ストレスも大きくなり、産後うつといった病気を発症する方もいます。 このような状況で、夫が産後うつ等による妻の不調やストレスに理解を示してくれず、育児等に協力的でない場合、夫婦仲が冷え切り、離婚に至ってしまうことがあります。 では、離婚のきっかけとなり得る産後うつには、どのような要因があるのでしょうか。 以下で説明します。 出産後のホルモンバランスの乱れ 妊娠中の女性は、黄体ホルモン(プロゲステロン)等の女性ホルモンが大量に分泌されますが、出産後は一気に減少します。 このようにホルモンバランスが崩れることで、自律神経が乱れ、精神安定作用のある脳内物質であるセロトニンの分泌が悪くなり、精神が不安定になってしまいます。 似た症状として、PMS(月経前症候群)が挙げられます。 ホルモンバランスの影響で、常に苛立ったり意味もなく涙を流したりする妻の様子を見て、理解ができないあるいは自分には支えきれない感じる夫と、支えを求める妻との間の溝が深まっていき、離婚に繋がってしまうことがあります。 育児ストレス 育児は24時間休みがありません。 育児がうまくいかなかったり、夜泣きや授乳のために夜も眠れなかったりすることで、自律神経が乱れ精神的に不安定になります。 そのうえ、夫が育児や家事に非協力的であれば、かなりのストレスが溜まるでしょう。 妻の事情を理解してくれず、育児にも非協力的な夫に愛想を尽かせてしまっても不思議ではありません。 このような育児ストレスからも、夫婦間にすれ違いが生じ、離婚に繋がってしまうことがあります。 経験豊かな弁護士が夫婦問題をアドバイスさせていただきます 出産後、夫婦関係がうまくいかず、離婚を考えたときには、「自分(妻)は、産後うつなのではないか」と、一度立ち止まって考えてみることが大切です。 産後うつの場合、一人で頑張りすぎず、周りに助けを求めることも必要です。 その一人として、弁護士がいます。 「もう離婚するしかない」と思い詰めている方は、離婚問題について経験豊富な弁護士にご相談ください。 相談した結果、離婚以外の道も見えてくるかもしれませんし、離婚への決意を強めたとしても、離婚後のシングルマザーとしての生活をより良くするための助言をもらうことができます。 お困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。 産後うつを乗り越える方法 産後うつでは、精神的に不安定になり感情がうまくコントロールできず、衝動的になります。 このような状態のために、衝動的に離婚してしまうケースがあります。 しかし、養育費や年金分割、財産分与についての話し合いを十分に行わずに離婚してしまうと、生活に困窮する可能性があります。 また、夫への愛情を感じられなくなってしまうのも一過性のことかもしれません。 離婚をする、しないについては、冷静な状態のときに判断するようにしましょう。 そこで、産後うつを乗り越えるための方法について、紹介したいと思います。 夫婦のスキンシップ 育児は24時間休みなく続くものですから、育児をしている女性はろくに睡眠もとれず、疲れきっている方が多いです。 また、ホルモンバランスも崩れて体調だけでなく精神的にも不調になり、夫婦生活の余裕がありません。 夫はこうした事情を理解し、代わりにスキンシップ等をとることで、夫婦間の絆を保つ努力をすることが大切です。 育児・家事は手伝ってもらう 育児や家事を一人で頑張りすぎてしまう真面目な人が、産後うつになりやすいといわれています。 家事・育児は一人でやるものではなく、夫と協力して行うものです。 夫と協力してもなお負担がある、あるいは夫が忙しくて家事や育児の負担が妻一人にかかってしまう場合には、親に頼ったり、民間のサービスを利用したりして負担を減らすと良いでしょう。 自分だけの時間を確保しましょう 子供はかわいいものですが、毎日1日中一緒にいると、自分だけの時間を確保できず、ストレスが溜まってしまうと思います。 夫や親に子供を任せられるのであれば、子供を預けて自分だけの時間を持ち、気分転換することが大切です。 夫や親が頼れない場合には、保育サービス等を利用すると良いでしょう 夫婦での会話、ママ友との会話 出産前は友人や会社の人との交流があった人が、出産後はどこにも出かけられず長時間子供と2人きりでいる生活を送ることで、ストレスを溜め込んでしまい離婚に繋がってしまうケースは多いです。 そこで、夫婦での会話を心がけたり、ママ友等悩みを共有できる友人と会話する時間を作ったりすると良いでしょう。 人と会話することで、精神的苦痛を緩和し、心を落ち着かせる効果が期待できます。 産後うつになり、離婚を考えている場合は、一人で悩まず、弁護士へご相談ください 産後うつを発症しているときは、冷静な判断ができなくなっている可能性があるため、離婚とう重大な決断をすることは避けるべきでしょう。 産後うつを発症してしまった場合は、産後うつという病気についてしっかりと理解し、適切な治療を受けることが大切です。 産後うつが完治した後、それでも離婚をしたい場合にはじめて離婚についてお考えになると良いでしょう。 そうはいっても、どうしても離婚したい気持ちが抑えきれない場合もあると思います。 そのような場合には、離婚問題を扱った経験が豊富な弁護士に、離婚を考えている旨を相談し、どのような方法をとるのが一番か一緒に考えてみることをお勧めします。 そのうえで離婚する意思が固まったら、弁護士がお力添えをさせていただきます。 産後うつを原因とする離婚をお考えの方は、一人で悩まず、弁護士にご相談ください。 具体的には、どちらのもとで生活をした方が子供が安心して育っていけるかを考えます。 このとき、産後うつであるというだけで、子供が安心して育っていけないと判断され、親権者として不適格とされることはないでしょう。 体調を整え、調子の良くないときには誰かが養育監護の手助けをしてくれる体制を準備していれば、産後うつであっても、親権をとることができる可能性はあると考えられます。 Q: 産後うつで夫から離婚したいと言われました。 応じるべきなのでしょうか? A: 離婚は、基本的に夫婦双方の合意がなければ成立しません。 また、合意がなくとも離婚が成立する裁判離婚でも、配偶者が産後うつであることは法定離婚事由とは認められないため、産後うつであるというだけでは離婚は成立しません。 したがって、ご質問者様が離婚に応じなければ、基本的には離婚が成立することはありません。 しかし、結婚生活を続けることで、体調が悪化する等離婚した方が良い理由がある場合には、離婚に応じることも選択肢のひとつでしょう。 Q: 夫のモラハラが原因で産後うつになり、子供を残して、実家に戻りました。 それでも親権をとれるでしょうか? A: 子供が乳幼児の場合、母親が親権をとることが多いです。 しかし、子供を残して別居したことは、離婚裁判における親権者決定の際に、大きなマイナス要素になります。 産後うつが原因で、子供を残して別居することになったのであれば、うつである旨の診断書を取得して別居せざるを得なくなった理由を説明できるようにしましょう。 そして、その後の診療経過から病状が安定している旨の診断書等も書いてもらい、自身の監護に不安がないことを説明しましょう。 産後うつが原因で別居したとしても、その病状が改善し、自己の監護環境に問題がないことを主張すれば、親権をとれる可能性はあります。 面会交流の回数を重ね、子供との愛着が形成されれば、親権者として決定される可能性がないとは言い切れないと思われます。 弁護士と一緒に解決策を考えましょう。 ぜひご相談ください 産後うつは、出産した女性であれば誰もがなり得る病気です。 妊娠・出産・育児と、次々に状況が変わるストレスのなか、産後うつによってさらに精神的に不安定になるのですから、その精神的な負担は相当なものでしょう。 このような状態では、衝動的に離婚してしまうこともやむを得ないのかもしれません。 しかし、衝動的な離婚は、後々の後悔の種になりかねません。 シングルマザーとして子供を育てていく覚悟が本当にあるか、冷静な判断ができるようになるまで、少し時間を置いて考えた方が良いでしょう。 もっとも、もう離婚するしかないと思い詰めているような場合には、無理に結婚生活を続けるよりも、離婚に踏み切った方が良いこともあります。 このとき、離婚後の生活に先立つお金を確保するためにも、弁護士に依頼して十分な金額の養育費を受け取りしっかりと財産分与を受けることが大切です。 今後の自分たちや子供にとって、どのような選択が一番なのかを考えるためにも、一度弁護士にご相談ください。 解決策を探す手助けをさせていただきます。

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出産後の妻と離婚の危機を迎えています

産後うつ 離婚

待ち望んだ我が子の誕生。 赤ちゃんが産まれて嬉しいはずなのに、食欲がない、眠れない、何となく気分が落ち込んでしまう・・・。 出産は、女性のココロとカラダに大きな影響を与えます。 出産によって得られる喜びや幸せも大きいと思いますが、同時に、出産は女性に大きな負担を課しています。 そんな中、産後うつという症状に悩まれている方も少なくありません。 ベリーベスト法律事務所にも、産後うつに悩み離婚を検討せざるをえなくなってしまった方が数多く相談にいらっしゃいます。 多数の夫婦問題の相談に応じてきた弁護士が、産後うつの症状、またその原因や予防策、産後うつが原因で離婚に発展してしまった場合の対処法など、あらゆる角度から産後うつについて説明します。 この記事が産後うつに悩む方の助けになることを切に願います。 1、産後うつとは?産後うつの症状 産後うつとは、その名前のとおり出産後の女性がうつ状態に陥ることです。 赤ちゃんがなぜか可愛いと思えない、赤ちゃんの世話をしたくない、赤ちゃんの泣き声に恐怖を感じる等といった 赤ちゃんに対する感情の問題や、自分がダメな母親だと感じたり、何に対しても気力がないといった 自分自身の気持ちの問題、さらに、胃が痛い、不眠症、食欲がない等といった 身体的な問題等、人によって個人差はありますが、いわゆる「うつ病」に近い症状がでるのが「産後うつ」であると言われています。 2、産後うつかも?診断チェックリスト(エジンバラ産後うつ病質問票) 自分が産後うつかもしれない、と思われた場合、専門の医師等に診察を受けるのが一番ですが、質問に答える方法で自己診断する方法もあります。 それが 英国王立精神科医学会によって開発されたエジンバラ産後うつ病質問票です。 下記の10の質問について、4つの選択肢の中から、診断をする前の過去7日間の自分の気持ちに最も近いものを選んで、その( )内の点数を合計する方法で行います。 〔質問〕 1. 笑うことができたし、物事の面白い面もわかった。 0 いつもと同様にできた 1 あまりできなかった 2 明らかにできなかった 3 全くできなかった 2. 物事を楽しみにして待った。 0 いつもと同様にできた 1 あまりできなかった 2 明らかにできなかった 3 全くできなかった 3. 物事が悪くいった時、自分を不必要に責めた。 3 はい、たいていそうだった 2 はい、時々そうだった 1 いいえ、あまり度々ではなかった 0 いいえ、全くそうではなかった 4. はっきりとした理由もないのに不安になったり、心配した。 0 いいえ、そうではなかった 1 ほとんどそうではなかった 2 はい、時々あった 3 はい、しょっちゅうあった 5. はっきりとした理由もないのに恐怖に襲われた。 3 ほとんどそうではなかった 2 はい、時々あった 1 はい、しょっちゅうあった 0 いいえ、そうではなかった 6. することがたくさんあって大変だった。 3 はい、たいてい対処できなかった 2 はい、いつものようにはうまく対処しなかった 1 いいえ、たいていうまく対処した 0 いいえ、普段通りに対処した 7. 不幸せなので、眠りにくかった。 3 はい、ほとんどいつもそうだった 2 はい、ときどきそうだった 1 いいえ、あまり度々ではなかった 0 いいえ、全くそうではなかった 8. 悲しくなったり、惨めになった。 3 はい、たいていそうだった 2 はい、かなりしばしばそうだった 1 いいえ、あまり度々ではなかった 0 いいえ、全くそうではなかった 9. 不幸せなので、泣けてきた。 3 はい、たいていそうだった 2 はい、かなりしばしばそうだった 1 ほんの時々あった 0 いいえ、全くそうではなかった 10. 自分自身を傷つけるという考えが浮かんできた。 3 はい、かなりしばしばそうだった 2 時々そうだった 1 めったになかった 0 全くなかった 上記の10の質問に対する回答の( )内の数字の合計が9以上であれば、産後うつの可能性があると言われています。 3、産後うつの期間。 産後うつはいつからいつまで? 産後うつは、出産後1~2週間から数か月の間になることが多く、 産後の女性のうち5~10%程度の方が産後うつの症状が生じると言われており、長い方では2年近く症状が続く方もおられるそうです。 これに対し、出産して2~3日後くらいに、眠れなかったり、気分が落ち込んだりといった産後うつと似たような症状が出る 「マタニティーブルー」があります。 これは比較的短期間で終わるもので、産後うつとは異なり、一過性のものと言われています。 4、夫が産後うつになることも 産後うつは、一般的には女性が発症することが多いと考えられています。 しかし、国立成育医療研究センターなどのチームの発表によると、昨今、 「イクメン」ブーム等によって男性が育児に参加する割合が増加するにつれて、男性も産後うつを発症する可能性があるとも指摘されています。 5、産後うつの原因 産後うつは、女性の場合は、妊娠を機に生じるホルモンバランスの変化によって、精神的・肉体的に不安定な状態にある中で、 慣れない育児のストレスや、赤ちゃんの世話による不眠等の疲労が加わることが大きな原因の一つと言われています。 また、このように出産した妻に大きな負担がかかっているにもかかわらず、夫が育児に無関心であったり、妻の苦労を理解しないような言動を取ったりすることも、産後うつの原因となりうると言われています。 6、二人目出産後の産後うつに要注意 一人目を出産したときは何ともなかったのに、二人目を出産して産後うつになる方も少なくありません。 これは、二人の育児を同時に行わなければならなくなったことで、 一気に負担が増すことによります。 ですから、一人目の出産後に何ともなかったからと言って安心できるわけではありません。 7、産後うつの予防対策 産後うつを予防するには、出産前から産後うつという病気を知り、自分が産後うつになるかもしれないという前提で対処法を考えておくことが大事です。 例えば、 一人で育児を抱え込まないための支援(自治体の支援サービスや家事代行サービス等)をあらかじめ調べておいたり、協力を頼める友人や家族にあらかじめお願いをしておいたりする等の準備が考えられます。 そして、実際に育児をするようになったら、全てを完璧にこなそうとせず、ある程度妥協することも必要です。 8、産後うつの治療 それでも、産後うつの症状が出てしまったときには治療が必要です。 産後うつは、うつ病の一種ですから、 精神科や心療内科での治療が効果的です。 治療といっても、薬物療法だけでなく、カウンセリング等の方法によっても症状を改善することが可能です。 9、産後うつの妻に対して夫がとるべき対応 また、妻が産後うつになってしまったときに 最も大切なのは、パートナーである夫の行動です。 産後最もつらいのは赤ちゃんではなく、母となった妻の方です。 帰宅して赤ちゃんばかりに注意を向けるのではなく、慣れない育児で不安を抱え、また、 不眠や疲労を抱えた妻の体調や気持ちに気を配ることが大切です。 そして、何より、パートナーである夫が妻の話を聞くなど積極的にコミュニケーションを取ったり、1週間に1度は妻が育児をから離れられるような時間を取ってあげたりすることも、産後うつを予防するのに効果的といえます。 10、産後うつの相談先、カウンセリング機関 産後うつにならないため、また産後うつを悪化させないためには、悩みを抱えたまま一人で頑張るのではなく、まず、 誰かに相談してみることも大事です。 や日本保育協会のママさん110番( 03-3222-2110)等では電話相談を行っていますので、少しでも悩みがある場合は、積極的に利用されると良いでしょう。 11、産後うつは何科?産後うつの病院 前述のように、産後うつはうつ病の一種ですから、病院で治療を受ける場合は、 精神科や心療内科で治療を受けるのがよいといえます。 また、全国にある や自治体の保健センター、また出産をした産婦人科で相談を受けることも可能ですので、いきなり精神科等を受診するのに抵抗がある方は、まず相談しやすい機関に相談してみるのがよいでしょう。 12、産後うつの薬の種類と注意点 カウンセリング等の方法によっても症状が改善されないときは、 薬による治療も検討する必要があります。 産後うつはうつ病の一種ですから、一般的には、抗うつ薬と精神安定薬が用いられます。 抗うつ薬にも色々な種類がありますが、母乳で育児をされている場合は、必ず医師と相談して、 副作用の少ない薬を選択するようにしましょう。 なお、抗うつ薬は、脳の神経物質を出す箇所に働きかける薬ですから、効果が表れるまで一定の時間がかかる場合が多いといえます。 対して、 精神安定薬は比較的即効性が期待されますので、投薬治療初期には、抗うつ薬と精神安定薬が併用されることが多いようです。 13、産後うつでの入院のメリットと注意点 カウンセリングや薬物療法でも症状が改善しないときは、 入院による治療を検討しなければならない場合もあります。 入院によって、家事や育児から一時的に離れられるため、環境的に症状を改善させやすいといえます。 ただ、赤ちゃんから離れていることによって逆に不安が募っては入院する意味がありません。 ですから、入院中の家事や育児を安心して任せられる家族の協力が欠かせないといえるでしょう。 14、産後うつを理由に保育園に預けてもよい? 産後うつは、育児に対するストレスが積み重なっておきるものですから、 一時的に育児から離れることも大事です。 そのために、子供を保育園に預ける、という選択肢もあります。 その場合、 産後うつであるという医師の診断書を自治体に提出することが必要です。 待機児童の問題もあり、診断書があれば必ず入園できるわけではありませんが、働いていないから保育園は入れられない等と始めから諦めずに、選択肢の一つとして検討してみましょう。 15、産後うつが離婚に発展しやすいケース 妻が産後うつになっているにもかかわらず、夫が育児に非協力的であったり、そもそも産後うつというものを全く理解しなかったりするような場合、妻が、この先この夫と一緒にいても幸せになれないというような 絶望感を感じて、離婚を決意する場合もあるようです。 16、産後うつで離婚に至ること防ぐには 産後うつが原因で離婚に至ることを防ぐためには、夫にも産後うつという病気についての正しい知識を得てもらい、 夫にも家事や育児について協力してもらうことが大切です。 特に、産後は、妻が、ホルモンバランスの変化等に伴い、普段であれば気にならなかったことでも不満に思ってしまうような場合があり得ることを、 あらかじめ認識しておくことが重要です。 17、産後うつで離婚を決める前に考えるべきこと 離婚は、通常の場合であっても、精神的、また経済的に大きな負担を伴います。 まして、産後うつという辛い状況にある中で離婚を検討し、夫との間で、親権や養育費、財産分与等の話し合いをしなければならなくなるのは、大きな負担となり、より病状を悪化させることにもつながりかねません。 ですから、 まずは産後うつの症状を改善させることを考えることが大切で、離婚するかどうかはその後の話といえるでしょう。 18、産後うつで離婚したい場合に知っておくべきこと (1)離婚の流れ(協議、調停、裁判) 産後うつが原因でどうしても離婚をしたい場合は、まず夫と協議をする必要があります。 夫が離婚に同意すればよいのですが、同意しない場合は、家庭裁判所での調停や裁判を検討する必要があります。 詳しくは、「」をご参照ください。 (2)法定離婚事由 協議や家庭裁判所での調停でも離婚が成立しない場合は、裁判所に離婚を認めてもらう方法があります。 ただ、裁判で離婚が認められるのは、不貞行為や3年以上の生死不明等といった法律に定められた 離婚事由(法定離婚事由)がある場合に限られます。 詳しくは「」をご参照ください。 (3)自分の産後うつを理由とした離婚請求は認められる? 裁判所に離婚を認めてもらうには、法定離婚事由が必要ですが、産後うつになったこと自体は、通常は法定離婚事由には該当しないと考えられます。 ただ、産後うつが原因で夫婦の仲が悪化し、別居に至ってしまったまま長期間が経過したような場合は、法定離婚事由である 「婚姻を継続し難い重大な事由」があると裁判所が判断する場合もあるでしょう。 (4)親権の獲得方法 一般的には子供が幼少の場合、親権者は母親になることが多いと言われています。 しかし、産後うつが原因で、育児放棄をしてしまっていたり、子供を虐待してしまったりしているような場合は、 子供が小さくても例外的に父親が親権者として定められる場合もあるので注意が必要です。 詳しくは「」をご参照ください。 ですから、離婚が成立するまでの間は、この生活費を請求することを忘れないようにしましょう。 詳しくは「」をご参照ください。 なお、財産分与や年金分割は離婚が成立した後であっても、 2年以内であれば請求可能です。 ですから、話し合いが長引きそうな場合は、まず離婚を成立させることを最優先に考え、財産分与や年金分割は離婚成立の後から請求するという方法もあります。 しかし、相手が離婚したがっている場合は、 離婚成立前に条件交渉をしたほうが、好条件を引き出だしやすいでしょう。 詳しくは、「」と「」をそれぞれご参照ください。 ただ、夫があまりにも産後うつに対して無関心であったがために、妻のうつ症状が悪化したと認められる場合や、妻に対して言動がモラルハラスメントと評価でき、それが離婚の主たる原因である場合は、離婚に至った責任が夫にあることになり、慰謝料請求が可能な場合もあります。 ただ、一般的には、産後うつから離婚に至るようなケースにおいては、多かれ少なかれ、夫婦双方に離婚に至った原因があると判断されることが多いため、 慰謝料は請求できない場合の方が多いといえるでしょう。 離婚慰謝料について詳しくは「」をご参照ください。 しかし、自分が子供を養育する場合は、相手に養育費を請求することができます。 ですから、離婚をする際に、 きちんと養育費の支払いについて約束を交わすか、家庭裁判所で養育費の額を決定してもらうことが大切です。 養育費の算定方法について詳しくは、「」をご参照ください。 19、離婚したくないのに夫から離婚請求されたら、認められてしまう? 法定離婚事由には、 「配偶者が強度の 精神病にかかり、回復の見込みがないとき」という規定があります。 産後うつも精神病の一種ですから、これを理由に夫からの離婚請求が認められるのではないかと思われる方もいらっしゃると思います。 しかし、産後うつは、強度の精神病とはいえず、一般的には回復可能なものですから、産後うつになったことだけを理由に離婚が認められることはほとんどないといえるでしょう。 ただ、産後うつを発端として、長期間の別居状態が続いてしまっているような場合は、 「婚姻を継続し難い重大な事由」があるとして、裁判所が離婚を認める場合がないわけではありません。 まとめ 子供は夫婦の幸せの象徴ともいえます。 と同時に、出産に伴い、どうしても、夫婦二人だけの生活から、子供を中心とした生活に舵を切らざるを得ません。 最近でこそ 「イクメン」という言葉が市民権を得てきたように、育児に参加する男性の割合も増えてきてはいます。 とはいえ、男性とは違って、出産という大仕事を経た女性は、心身共に大きなダメージを抱えている場合が少なくありません(動物では出産で力を使い果たして死んでしまうものも珍しくないのですから)。 頑張るのと無理をするのは違います。 夫婦に幸福をもたらすはずの出産が、かえって不幸を招いてしまうことの無いように、そして何より可愛い子供のためにも、まずは、母親自身のカラダとココロが健康であることを第一に考えてみてはいかがでしょうか。

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産後クライシス?離婚したい女性が急増!?

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今回インタビューした薗部雄一さん・陽花さんも、以前はそんな呪いをかけられていたご夫婦。 妻の陽花さん曰く、それは「頭の中の辞書を書き換える」作業。 雄一:僕は在宅勤務がメインのライター、彼女はおもにコーチングなどを手がけていて、夫婦ともに自営業です。 3歳の息子は保育園に通っています。 家事・育児は決まった分担がなくて、そのときどきに融通のきくほうがやるスタイル。 ホットクックなどの便利な家電も活用しつつ、無理のない程度に毎日こなしています。 陽花:とはいいつつ、家事はほとんど彼がやってくれていますね。 私は、やりたいときにやりたい家事をするくらい。 雄一:いまはそうですね。 でも、子どもが生まれてすぐのときは本当に大変でした。 僕が外で仕事、陽花さんは専業主婦という完全分業だったんですが、全然うまくいかなくて……。 陽花:わたし、産後うつになっちゃったんですよ。 雄一:息子が生まれたとき、僕はあるメディア運営会社に勤めていました。 業務委託だったんですが、結婚・出産したからには正社員にならなくちゃと思っていたタイミング。 それまでと同じ働き方では、家族が養えないんじゃないかという焦りがあったんです。 だから、片道1時間半の通勤にも耐えて、バリバリ頑張っていました。 でも、産後のイライラなどで同居がつらくなり、すぐ夫婦の家に戻ってしまって……夫は激務でほとんど家にいないのに、なし崩し的にワンオペ育児がはじまったんです。 それでも、3カ月くらいはどうにか頑張れたんですよ。 もともと完璧主義だったから、子どもの睡眠や授乳をアプリでしっかり管理して、家もぴかぴかにしつつ、夜遅く帰ってくる夫にはアツアツの食事を何品も用意して……。 雄一:その生活は、僕としては快適だったんですよね。 働いて帰ってきたら、きれいな家にかわいい妻子がいて、ごはんもおいしい。 ……いま思えば、まじでクソですよね(笑)。 陽花:本当だよ(笑)。 やっぱり、そんな生活を続けているうちに、私は朝起きるのがどんどんつらくなっていったんです。 この暮らしは、いつまで続くのかなって……。 そのうえ、子どもを産んだのも義実家を出たのも自分なんだから、しんどくても自分でなんとかしなくちゃいけないって思い込んでいたんですよね。 でも、そのストレスがある日抑えきれなくなって、爆発したんです。 雄一:朝いつもどおり仕事に行こうとしたら、陽花さんが「今日は休んでほしい。 家族より大事な仕事って、なに?」と言ってきたんです。 それでも僕は「だって、仕事をしないと家族が養えないんだよ。 気持ちはわかるけど、行かなくちゃ」って、彼女をなだめた。 陽花:そんなことはわかってるじゃないですか。 わかっていてヘルプを出してるんだから「ふざけんなよ!」って怒鳴りました。 もう恫喝です(笑)。 雄一:それほどの剣幕で「今日会社に行ったら一生恨むから」って言われたのに、僕は、家を出ちゃったんですよ。 そのまま出社していたら、きっと離婚していたと思います。 でも幸いにも、駅までの道で思い直して、家に戻りました。 「会社がなくなっても仕事はほかにあるだろうけれど、家族がなくなったら一生後悔する。 そもそも大事な家族のために仕事をしているのに、いまの僕は、その大事なものを傷つけている」って気づいたんです。 会社に「今日は休みます」って電話を入れたら、あっさりOKでした。 電話一本で済む簡単なことなのに、どうして僕はいままでこのチョイスができなかったんだろう、と思いましたね……。 陽花:いまとなっては、私ももっと早めに言うべきだったなと思います。 「彼の仕事がなくなったら生きていけない」とか「正社員になってもらったほうがいい」などと考えて、つい黙ってしまったんですよね。 爆発する前に対処してくれなかった彼だけでなく、ここまで我慢をしていた私も悪かったです。 以降、どんなふうに働き方を変えていったんでしょうか。 雄一:まずは、会社側に「これからは在宅メインで、やれることをやっていきたいです」と相談したんです。 やってみればそんなに難しくもなく、2週間も経たないうちに、家で働きながら家事・育児をやれる体制が整いました。 「遠くても通勤して働くしかない」「僕の役割はそれしかない」と思い込んでいた、過去の自分を殴りたかったですね。 でも、雄一さんが家にいるようになって、きっと物理的な負担は減ったはず。 子育てって「3歳までは子どもとずっと一緒にいるべき」「母乳が一番」みたいな神話が、すごく多いじゃないですか。 それでも一生懸命こなしているうちに、心と体のバランスを崩してしまった。 だけど、だんだん「 私だけがこんなにつらい思いをするのはおかしい! 『家事・育児は母親がやるべきだ』という常識のほうがおかしいんじゃないの?」って気づいたんです。 雄一:だって、家事・育児は誰がやったっていいことだもんね。 陽花:そうなの! 「母親がやるべき」っていう謎の常識を信じて「それができない私はおかしいのかも」って自分を疑ったせいで、どんどん苦しくなっちゃったんですよ。 そこからは、頭のなかの辞書を書き換える作業。 「母親=家事・育児をやる人」ではなく「母親=ただ子どもを産んだだけの人」だと考えるようにしました。 ひとまず働き方を変えてみたけれど、雄一さんにも「夫はバリバリ働いて家族を養うべき」という性別的役割分担の意識がありましたよね。 その考え方と、実際の新しい生活とのあいだに、ジレンマは生まれませんでしたか。 雄一:ジレンマ、ありましたよ! 最初のうちは「妻がつらそうだったから仕方なく働き方を変えた」と思っていました。 だから、日中にベビーカーでお散歩したりスーパーで買い物したりしていると「ほかの旦那さんが外で働いているときに、俺は何をやっているんだろう……?」「朝から晩まで仕事ができたら、どんなに幸せだろうか」とか思っちゃって。 「働き方を変えて、めでたしめでたし」じゃないんですよね。 江戸幕府が崩壊して明治政府になるときだって、揉めたじゃないですか。 僕のなかでも当時は戊辰戦争が起きていて、新旧の価値観が入り混じっていたんです(笑)。 雄一:「仕方なく」「やらされている」とか思っていても、とにかく続けることだと思います。 「男なのにこれでいいのか」とモヤモヤしたって、とにかくおむつを替える。 実現したい生き方を考えて、仕事より家のことを優先する。 脳って自分の行動を正当化していくから、続けているうちに慣れるし、こっちが正しいと思えてくるんです。 陽花:そのとき妻のほうにできるのは、パートナーを信じることじゃないでしょうか。 夫に変わってほしいと思っているなら、まず正直に伝える。 「これを言っても受け入れてもらえない」「夫のプライドが折れちゃう」というのは、夫を見くびっているようなものです。 それよりも、 「自分の大好きな人なんだからきっと変わってくれるし、変わったあともいままでより良くなる」って信じるんです。 雄一:不思議なもので、信じてもらえると大丈夫な気がしてくるんですよね。 結果として正社員の道は閉ざされたし、収入も不安定になったけれど、家庭には笑顔が増えた。 「一般的な男性の生き方じゃなくても、この道を選んでよかったな」って自然と感じられるんです。 そうすると、そもそも「一般的な男性の生き方」ってなんだろう、とも思えてきた。 性格も状況もそれぞれ違うのに、画一的である必要はないですよね。 陽花:そうだよね。 もちろん激務&ワンオペだって、その夫婦が納得してやっているスタイルなら何の問題もないし、それでもうまくいけばすばらしいことです。 でも私たちには合わなかったから、ふたりで考えて、いまのスタイルに落ち着いた。 自分たちにとってベストな仕組みを考えることが、なにより大切なんだと思います。 お互いにしんどいときはサボったっていいし、アウトソースしたっていい。 ご近所さんに息子を預かってもらって夫婦でデートしたり、水回りのお掃除をプロに頼んだり、周りにもうまく頼りながらやっています。 陽花: 「夫婦どちらかが分担しなくちゃいけない」っていうルールも、本当はないんだよね。 好きでやっているならいいけれど、少しでも義務に感じてしまう作業があるなら、やり方を考えていきたいと思います。 雄一:女性はつい、家事・育児のタスクを自分で握りしめてしまう傾向があると思うんですよ。 そうすると男性にはタスクが見えないから、余計に「仕事をしていれば自分の責任は十分果たしている」と思っちゃう。 陽花:「家事・育児をちゃんとできない私なんて、女性として価値がない」とか思ってしまうと、自分の存在意義を保つために、余計にタスクを握りしめてしまうんですよね。 陽花:とにかくまずは、自分がどんな作業を握っているのか、それの何がつらいと感じているのか、パートナーに伝えられるといいなって思います。 こんまりさんが「収納したいものをすべて引っ張り出して並べる」という片付けメソッドを掲げているけど、それと一緒。 並べたうえで、やりたいことは続ければいいし、つらいことは減らしていくんです。 雄一:女性がもし手のひらをひらいて、役割を手放してくれたなら、男性にも代われるタスクがたくさんあると思います。 陽花:知らず知らずのうちに、性別的な役割意識にとらわれちゃっているんだよね。 そもそも、出産って交通事故に遭うのと同じくらい身体にダメージを受けるのに、すぐ授乳やら家事やらしないといけないなんておかしいですよ。 大変だってこぼしても、経験者の方には「そういう時期もあるから頑張って!」とか言われたりするし。 雄一:目の前で流血してる人に「3年経ったら楽になるから!」とか、普通は言わないよね(笑)。 そのうえで、お互いが心地よく暮らせる方法を考える。 これができれば、いつまでも夫婦が仲良く暮らせる気がしますね。 陽花:そうです。 一時は離婚危機だったけれど、いまはタスクとリソースの最適化がちゃんとできていれば、自分たちの仲は悪くならないと思えます。 雄一:「男だから」「女だから」なんて、くくり方が雑すぎるよね。 世間がどうだろうと、自分たちがどうしたいかを尊重する、そういう勇気を持つのも大事だと思います。 陽花:自分が苦しんだ経験を活かして、いまは女性向けのコーチングサービスも手掛けているんです。 雄一:僕もライターとして、パートナーシップのヒントは発信し続けていきたいですね。 妻の産後うつをきっかけに家事・育児の大半をやるようになった……とか書くと、ヤフコメで「どうせ良いとこ取りしかしてないだろう」とか言われたりするんだけど(笑)。 陽花:本当にやってくれてるのにね(笑)。

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