俺 ガイル 14 巻。 【俺ガイル】「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」第14巻感想 タイトルが回収されたという考察│Mangaism

【俺ガイル13巻】感想・ネタバレあり 雪ノ下雪乃の最後のお願い|俺の人生二次元に捧げる!

俺 ガイル 14 巻

俺ガイル13巻 あらすじ エンドロールが流れる前に 暦は雪解けの季節を迎えるが、新しい希望の芽吹きはまだ遠く感じられる3月。 それぞれの想いを言葉にし、行動しようとする雪乃、結衣、八幡。 雪ノ下雪乃は、最後まで見届けて欲しいと願った。 由比ヶ浜結衣は、このままずっと一緒にいられたらと祈った。 美しい夕日に時が止まればと願っても、落日を迎えなければ新しい日はやってこない。 前に進むために諦めること、終止符を打つこと。 悩むまもなく、巻き戻すことも出来ず、エンドロールは流れ始める……。 あらすじが公開されました。 前の巻の12巻で本物が欲しいと願った比企谷、比企谷と雪ノ下が二人一緒になってしまうのが怖くてこのままの関係がいいと望む由比ヶ浜、自分のやりたいことを最後まで見届けて欲しいと願う雪ノ下。 「・・・・・・いつか、助けるって約束したから」 と言って雪ノ下のもとに助けにいった比企谷、比企谷の気持ちに気づいてしまった由比ヶ浜。 プロムの件は比企谷がなんとか解決しそうと期待してしまいます。 しかし、またも助けられた雪ノ下はどう思うのでしょうか?雪ノ下さんの本当の気持ちが知りたいです。 感想・ネタバレ これまで紆余曲折した3人でしたが、まちがえてきた関係を終わりにして新しくはじめようとする話でした。 心理描写、比喩表現が卓越で読み応えがありました。 対立した雪ノ下と八幡 12巻の最後に雪ノ下を助けると言った八幡。 だが、逆に対立してしまった。 12巻で雪ノ下の依頼が明らかになった。 雪ノ下の依頼は今も諦めきれない昔の夢、 父の仕事を引き継ぐこと。 無理だとしても自分の意志でちゃんと確かめて、諦める。 そのためにまず 八幡への依存から抜け出す。 プロムを八幡に頼らず自分の力で成し遂げる。 これが雪ノ下のプロムにかける思い。 一方の八幡は、12巻のラストでもあったように 「少なくとも、関わらないって選択者ないと思います」36P 共依存を理解したうえで考え、絞り出した雪ノ下を助けたいという心残りがある。 これは共依存なんかじゃない、と語っている。 ここで関わることを諦めてしまえば、それは俺たちの過去の関係性を、奉仕部の在り方を否定することになりかねない。 だから、俺は試みるるべきなのだ。 あの時間が共依存ではないことの証明を。 85P 雪乃と八幡の気持ちとしては• 雪乃は八幡に頼らず自分の力でプロムをやり遂げたい• 八幡は雪乃を助けたい、共依存ではないことを証明する となる。 分かる通り、 両立しない関係。 だから八幡は雪ノ下と対立し勝負で決着をつけようとした。 八幡にとっての責任 はじまりに比べれば八幡の成長しましたね。 これまでは周りにも相談せずに自分一人で何とかする、そして自分を傷つける。 自分の気持ちは隠してそれらしい言い訳や理由を付け加える。 今回のプロムでは成長した八幡。 何かするにしても言い訳を探していたのが自分の気持ちを相手に伝え助けを求める。 アンチプロム作戦会議のときに戸塚への 「ただ、それでも、俺はあっちのプロムを、実現させてやりたい、……と思ってる」164P はかっこよかった。 男の意地 八幡が葉山との会話で口にした 男の意地。 「知ってるよ。 としか読めません。 どうなのでしょう。 アンチプロム 八幡たちはアンチプロムを計画したが、さすが雪ノ下ママ。 八幡のやろうとしていることはお見通しでした。 そこに平塚先生の助けが入るも、プロム自体に否定的な考えは変わりませんでした。 しかし、雪ノ下ママ自身がプロムに反対ではありません。 雪ノ下ママは上の立場上、なるべく問題が起こらないように選択しているだけです。 要は雪ノ下ママをこっち側に引き込めば味方として最強のカードになります。 かつての事故で味方につけプロムを行う方向になりました。 プロムの件が終わり八幡と雪乃の勝負も決着がつきます。 勝負も関係もこれで終わりにしましょう 最後に雪ノ下が放った言葉。 意図としては• これまでの関係 共依存 を終わりにして新しく始めたい• これまでの関係そのものをなかったことに 本当は1の これまでの関係 共依存 を終わりにして新しく始めたかった。 12巻でも始めたい意志があった。 ただそのためには自分でうまくできることを証明する必要があった。 プロムの件は雪ノ下の勝ちという形に終わったが、中を見ると八幡のおかげ・八幡に依存していた。 結局八幡への依存から抜け出せなかった。 だから雪ノ下が選んだのはこれまでの関係をなかったことにして今後関わらない。 八幡に関わらない選択。 雪乃が由比ヶ浜とも接しなかったのはそういった理由もあるのかと。 プロムを自力でできたら、対等な立場でもう一度始めるつもりだった。 が、八幡に結局依存していた、ならもう自分から関わるのをやめようとした。 由比ヶ浜さんの願いを叶えて 勝負に勝った雪ノ下さんが命令したこと 願ったこと。 これはずるいです。 八幡が雪ノ下の自分に対する気持ちに気づいていても、八幡は約束だからと由比ヶ浜さんの願いを叶えてしまいそうです。 八幡はどう行動するのか、そして由比ヶ浜は何を願うのか ?全部貰うと由比ヶ浜は11巻で言っています。 八幡もそしてこの奉仕部3人の関係 ゆきのんと友達でいること をもらうのでしょう。 タイトル通り恋愛に関してどんどんねじれていきまちがった方向に進んでいきます。 頑固の雪ノ下と自意識の化け物の八幡。 はやくくっつけばいいのにと。 由比ヶ浜本人はどう思っているのか? 本物に最も近い由比ヶ浜 僕としては由比ヶ浜に幸せになってほしい。 それだけです。 12巻でも最後のinterludeでやられましたが、13巻は何度も胸が締め付けられた。 息苦しかった。 13巻最初のinterlude。 ヒッキーが雪乃と対立した翌日、由比ヶ浜がヒッキーの手伝いをしたいと言ったあと。 だから、もう少しだけ。 そうやって言い訳をして。 噓をついて。 頑張って笑顔を作る。 ほんとに、ずるくて、嫌な子だ。 133P 由比ヶ浜はヒッキーとゆきのんが一緒になると予想している。 だから12巻のラストで涙を我慢して送りだした。 自分の気持ちを隠してでも。。 でもヒッキーが好きっていう気持ちは嘘にならない。 だから言い訳を作って少しでもヒッキーと一緒にいれる時間がほしかった。 そんな自分がずるいと思っている。 そして次のinterlude。 ネカフェでの作業会。 ちゃんと終わらせるから。 もしかしたら、なんて願ったりしないから。 知らないうちに溢れてきそうな涙もちゃんと止めるから。 だから、お願い。 もう少しだけ誰も見ていないこの場所で泣く時間をください。 だから、お願い。 あたしがあたしに吐いている嘘をどうか本当にしてください。 だから、お願い。 終わらせないで。 209P この文章考えた渡航はまじ天才。 12巻のラストも半端なかったが、こっちも負けてはいない。 相反する二つの気持ちが駆け巡っている。 ちゃんと終わらせるから。 なのに最後の文の終わらせないで。 12巻も 涙が止まってくれてよかった。 中略 涙が止まらなければよかった。 358P,359P もう無理。。 由比ヶ浜の気持ちが痛いほど伝わる。 そして 次のinterludeで限界。 「だって、こんなに痛いから……」 胸だけじゃない。 心だけじゃない。 全部、痛い。 333P ほんとヒッキーと幸せになってほしい。 11巻ぐらいから八幡への好きを行動にし、そしてinterludeで由比ヶ浜の気持ちを知ってしまったから我慢できない。 共依存ではない。 由比ヶ浜のホンモノがヒシヒシと伝わったシーンだった。 雪乃と由比ヶ浜のお願い 雪乃と由比ヶ浜のお願いは何か? 僕としては• 雪乃の願いは八幡に告白したい• 由比ヶ浜の願いはヒッキーのそばにいたい と解釈している。 肝になるのが由比ヶ浜のお願い。 ヒッキーのそばにいたい。 これまでのinterludeに沿って考えると、 由比ヶ浜のホンモノは八幡への好き。 だから、言い訳してでも少しでも長くいたい。 だから終わらせないでとお願いしているのではと 由比ヶ浜はヒッキーとゆきのんが両想いと思っている。 2人がお願いについて触れているのが次の2つ あたしと同じであたしと反対。 似ているけれど全然違う。 133P 「だから、ゆきのんのお願いは叶わないから」 「……そう。 私は、あなたのお願いが叶えばいいと思ってる」 中略 「……あたしのお願い、知ってる?ちゃんとわかってる?」 「ええ。 たぶん、同じだと思うから」234P 1つ目について あたしと同じであたしと反対。 矛盾しているのでは?と思う表現ですが、 雪乃の願いは八幡に告白する 由比ヶ浜の願いはヒッキーのそばにいたい ならば辻褄はあいます。 二人とも八幡のそばにいたい点は同じ。 ただ雪乃はこの関係を終わらせてヒッキーに告白する、由比ヶ浜はこの関係は終わらせたくない点では反対。 似ているけれど全然違うとなる。 2つ目について ゆきのんのお願いは叶わないから。 つまり2人のお願いは相反するもの。 あなたのお願いが叶えばいいと思ってる。 由比ヶ浜にとってみればヒッキーを諦めた意味と受け取る。 だからちゃんとわかってる?と確認した。 正直なところ、雪乃と由比ヶ浜2人のお願いはまったく検討がつかない。 由比ヶ浜の本心がはっきりしない。 違った解釈の仕方もできるので面白いところでもある。 14巻について 次巻で最終巻です。 プロムがかぎとなります。 プロムでは男性が女性を誘うのが一般的です。 つまり八幡が誰を選ぶのかで結末が決まります。 雪ノ下の願いを由比ヶ浜が素直に受け入れるとは思えません。 自分ではずるい子と言っていますが、根は優しい子です。 由比ヶ浜が雪ノ下に反論して由比ヶ浜VS雪ノ下の構図になりそうです。 選択について 13巻は選択が多かった。 はじめの平塚先生の甘ったるい缶コーヒーとブラックコーヒー。 小町との食事のとんすい。 一色のお汁粉とマッ缶。 由比ヶ浜とネカフェのシート。 プロムの当て馬。 と 14巻での選択を思わせるような描写が多かった。 やはり八幡が選ぶときがくる気がします。 個人的な意見ですが、 選んだ選択にまちがいはないと思っています。 それを選んだのは他でもなく自分自身です。 あとになって振り返れば正しくなかったと後悔することはできます。 でもリアルタイムで選んだ選択が正しいかなんてその時には分かりません。 自分に責任を持てる選択をしてほしいです。 あとで自分の選択がまちがっていたと分かったなら選択した自分が責任をもつべきです。 そういった意味では八幡が責任だからといって意地をはって貫いたのは好感がもてます。 一番最悪なのが、選ばない選択です。 自分は選びません。 あなたたちに選択権をゆずります。 という表面では優しいけど、中身は他人任せの上からの態度でしかないです。 そして選択という責任から逃げています。 選ばない選択はやめてほしいです。 最後の雪ノ下の言葉も由比ヶ浜に譲ったという選択なのではと。 責任を八幡と由比ヶ浜に譲った気がしてなりません。 奉仕部 この作品の始まりでもあり、3人の関係をつなぎとめていた しがらみともなっていた 奉仕部。 葉山グループたちの偽ってでも今の関係を続けようとする欺瞞がかつての八幡は嫌いだった。 しかし、3人で奉仕部として活動していくうちに自分を偽って上っ面だけの関係も悪くはないと思うようになった八幡も少なからずいます。 生徒会選挙のとき、今の奉仕部の関係がなくなるのが怖くて雪ノ下と由比ヶ浜が当選しないようにしていた八幡。 しかし、雪ノ下は生徒会長になり奉仕部として活動はできなくなっても本当の彼・彼女との関係は続くと信じていました。 奉仕部という理由がなくなってこそ八幡が言う 本物が見つかるのでしょう。 3巻の由比ヶ浜との被害者と当事者の関係を終わらせて一から始めたようになると期待します。 ただ、あの八幡と雪ノ下なのでどうなることやら。 14巻の発売日 14巻の発売日は今のところ未定です。 そう遠くない頃を祈るばかりです。 きっと今頃渡先生はカンヅメ状態で執筆しているでしょう。 頑張ってください。 14巻がでるまでしばらくありそうなので1巻から読み直そうと思います。

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『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14』感想。素晴らしい結末!あの子があんなに可愛くなるなんて…!!

俺 ガイル 14 巻

summary 八幡は、雪乃は八幡の助けを受け流し、八幡依存からの脱却を貫いた、と雪乃の思考を誤解する。 八幡は結衣に「結衣の願いを叶えること」が雪乃の願いだと伝える。 結衣の願いは「八幡の願いを叶えること」。 「そんな感じだから、みんなで集まってお祝いするっていうのは、ちょっと難しいかもしれない」 vol. 14, l. 0260 「お祝いしてもらったりプレゼント貰ったりするのは嬉しいのですが、そいうのはまたみんなで集まったときにでいいのです」 vol. 13, l. 3589 の回収。 その素早い行動が昔日の雪ノ下雪乃を髣髴とさせる。 vol. 14, l. 0455 八幡は雪乃の行動力を評価している。 しかし雪乃は たった一言伝えるだけなのに、随分と長い時間を掛けてしまった。 vol. 14, l. 0026 とひどく逡巡した。 この章にはコミュニケーション失敗による齟齬が多数存在する。 ロミオとジュリエットはコミュニケーション失敗による心中の物語であって、それに重ねる為だろう。 14, l. 0529 結衣は八幡の言う勝負の終わりを認めない。 しかしこの時点で既に結衣は雪乃から 「勝負の話。 終わったの」 vol. 14, l. 1042 として勝負の終わりを聞いている。 雪ノ下雪乃の策や思考でなく、俺は彼女の覚悟のほどを読み違えていたのだ。 vol. 14, l. 0536 雪乃が八幡の介入を認めた理由を、八幡は雪乃には覚悟があった、と推測する。 しかし雪乃は 「彼ならきっとそうするんだろうなってわかっていて、なのに私はそれを拒めなかった」 vol. 14, l. 0643 とする。 Prelude2 vol. 14, l. 0593 summary ダミープロム打ち上げ計画。 雪乃も八幡も「知り合い」程度の距離感への調整に失敗するが、八幡はいずれ慣れると考える。 八幡 「……大丈夫そうだな」 いろは 「今んとこまぁ何とかって感じです。 」 雪乃 「間に合うようにはしているつもり」 いろは 「って感じですね」 vol. 14, l. 0969 齟齬。 八幡は結衣と雪乃の関係性について「大丈夫そうだな」と言っている。 いろはもそれを理解して応答している。 が、雪乃はそれを察知できず、「順調か?」の問いに答えている。 雪乃がまだ八幡との関係性に慣れていない表現であろう。 いろはは雪乃と八幡の関係を維持すべく行動している。 Prelude3 vol. 14, l. 1018 summary ダミープロム打ち上げ。 三浦、八幡に「結衣に半端な事するな」と告げる。 結衣と結衣母とで小町への誕生日プレゼントとして桃缶でフルーツタルトを作る。 八幡は、小町へのプレゼントは小町と作る事にして、自作のタルトに隠し味を加えたものを結衣にホワイトデーとして贈る。 いつだったか、雪ノ下と一緒に出掛けた先で買ったものだ。 vol. 14,l. 1763 誕生日プレゼントとして 薄いピンクを基調とした装飾の少なめなエプロンだった。 vol. 03,l. 1407 で購入したもの。 その光景はカタログに載ってそうなくらいの幸福感がある。 vol. 03,l. 1770 結婚生活を意識した表現。 「あとは隠し味を入れれば完成ね」 vol. 14,l. 1870• vol. 14,l. 1870• vol. 14, l. 1886• タルトの材料はあのキッチンに並んでいたものばかりだ。 vol. 14, l. 2008 作品初期に見られた読者への挑戦状、「隠し味とは何か」を装っている。 しかし真心、愛情、的なもの以外の解がない。 情緒的に過ぎてまっすぐ過ぎて普通のラブコメ過ぎる解に、しかし結衣との日々の幸福や、もう捻くれた自意識を持たないという八幡の成長、を感じもする。 01, l. 1288 と訴えたが、しかしもはや目的は勘違いさせることではない。 なお、後に 真心こもってていいと思う〜 vol. A3,l3264 として回収される。 結衣 ケーキ出す時にマグカップで飲み物も一緒に出してそのカップが実はプレゼントなんだよー! vol. 12, l. 4064 とはいえ、カップという、故意に間違えられる別解が用意されている程度には捻くれている。 「キッチンに並んでいたもの」ではないので正解ではないけれども。 三浦の問いかけに対する答えらしきものをふと思う。 vol. 14, l. 14, l. 1321。 直前の叙景からして否定的な答えではなかろう。 そんな、ありえない想像をした。 vol. 14, l. 2064 しかし、結衣と送る日々は「ありえない」。 結衣との関係は長くは続かない。 Prelude4 vol. 14, l. 2023 summary 卒業式後プロム。 雪乃母は雪乃の意思を把握する。 八幡は雪乃に干渉してはならないと悟り、陽乃は八幡を理解ししかし失望する。 いろはは、八幡に、生徒会で奉仕部の吸収する選択肢を提示する。 拒否した八幡に、それでも結衣や雪乃との時間を作る。 八幡は結衣と踊る。 雪乃とは、最後に馴れ合い、ロミオとジュリエットに自分たちを重ね、「これで終わり」に合意する。 めぐり 「お前ら、文化してるかー!」 vol. 14, l. 2387 「お前ら、文化してるかー!?」 vol. 06, l. 2611 の反復。 結衣 「だいじょぶそう?」 八幡 「慣れればなんとかなる」 vol. 14, l. 2762 話題はPA卓操作でもあり、雪乃との会話でもあり。 故意に雪乃との関係性に言及しない様にしている。 「そう。 それであなたはどこにいるの?客席?」 vol. 14, l. 3199 文化祭オープニングでのインカムでの馴れ合い、 「それよりさっきからどこにいるの?客席?」 vol. 06, l. 2650 を引く。 幸せだった頃の回顧・追憶の表現であって、雪乃も八幡も終焉を意識して振る舞い、八幡の地の文もひどく感傷的である。 更にロミオとジュリエットまでも引用するが為に、悲壮感さえ漂う。 がしかしこの程度の馴れ合いは 「くだらない冗談を飛ばして」 vol. 14, l. 3248 に含まれ、すなわち、八幡の考える「正しい距離感」の範疇である。 八幡と雪乃はもっと近い距離感を求めていた、ということである。 14, l. 3253 八幡のこの応答はキューに対するものであって、「これで終わりにしましょう」を故意に無視した。 「はいよっと」は「これで終わりにしましょう」に対する応答としては軽すぎる。 Interlude vol. 14, l. 3271 summary 雪乃も自身をジュリエットに重ねていた。 ロメオとジュリエット シェイクスピアの恋愛悲劇。 恋仲のロミオとジュリエットは、交際をジュリエットの実家に反対され、交際する計略を立てる。 ジュリエットは実家を説得すべく服毒して仮死状態になる。 しかしジュリエットの真意が伝わらなかったロメオは仮死状態のジュリエットを見て自殺する。 目覚めたジュリエットもロメオの遺体を見て自殺する。 09, l. 4896 とも言える、すれ違った末の自殺を、八幡は あんなハッピーエンドにはとても及ばない vol. 14, l. 3236 、雪乃は あんなにわかりやすく幸せな結末を迎えることはない。 vol. 14, l. 3275 と、肯定的に表現している。 さらに雪乃は、 私は毒薬みたいに甘い言葉を飲み込んだ。 そうして、私は私を眠らせる。 vol. 14, l. 3281 として、服毒するジュリエットに自身を重ねる。 殺した自分の恋心への同調を 『お願い、絶対叶えてね』 vol. 14, l. 3246 として八幡に託す。 この後の八幡と雪乃をロメオとジュリエットに準えるならば、八幡はこの後雪乃から八幡への冷えた態度を受けて雪乃への想いを諦め、雪乃はその八幡を受けて八幡への想いを諦める、と続くのだろう。 そして八幡と雪乃は、その様な緩慢な終焉よりも、共に死ねる方が幸福だ、と考えている。 颯爽と、平塚静は前を歩く。 vol. 14, l. 3292 summary プロム終了後。 雪乃は母親に「父の仕事に携わりたい」と訴えて認知される。 雪乃と結衣は三人の関係の終焉に合意する。 八幡は逃げる。 陽乃は雪乃の実家継承の願いは代償行為だと指摘する。 平塚は「共依存」という言葉から八幡を解放し、言葉も行動も尽くせと行動指針を与える。 八幡は結衣を傷付けて雪乃を選ぶ事を決心する。 転換点あるいはロレンスがジュリエットの意図をロミオに伝えていれば 陽乃は恐らくプロムでの八幡と雪乃の会話を傍聴していた。 いずれにせよ陽乃は八幡に「雪乃の実家継承の願いは代償行為だ」と指摘し、行動を促す。 陽乃の指摘を受けて、八幡は、「雪ノ下の問題は、雪ノ下自身が解決すべきだ」こそが「歪んだ欺瞞」であった、結衣の言う「ずっとこのまま」を受け入れるべきだった、事に気付く。 いつかのように、由比ヶ浜結衣は希う。 vol. 14, l. 3972 summary 総武高校入学許可者説明会。 八幡は小町に「奉仕部は俺が無くす」と宣言する。 結衣は八幡と雪乃との関係を維持しようと努力し、しかし八幡は結衣を切り捨てる。 vol. 14, l. 4062 「あの時」とは、プロム後の 「終わらせるなら、今がいいと思う。 14, l. 3535 を指す。 雪乃と八幡に比して結衣には悲壮感がない。 八幡と雪乃の悲劇はたかだか恋人関係になれない程度であってすぐに接触がなくなる訳ではない。 「だから、お兄ちゃんは好きにしていいんだよ」 vol. 14, l. 4070 小町は八幡が雪乃と結衣の一方の選択を決心したことを理解した表現だろう。 「お前はそれを待たなくていい」 八幡が結衣を切り捨てた言葉は 「……けど、お前はそれを待たなくていい」 vol. 14,l. 4367 であって,ひどく婉曲迂遠で、矛盾していて、しかし著しく残酷である。 Interlude vol. 14, l. 4384 summary ダミープロムは合同プロムとして実現へ。 葉山戸部三浦海老名戸塚川崎、いろはと生徒会、材木座遊戯部、結衣、等が集結する。 マンパワー問題解決。 海浜総合により予算問題が解決する。 八幡、雪乃とロケハンを兼ねてデートする。 周囲は八幡と雪乃の関係を察するも二人は恋人宣言はしない。 みんな、薄々察しながら気を使って黙ってたの……? vol. 14, l. 5939 八幡がコミュニティに参加していること、対人関係スキルを獲得したこと、成長していることを示す。 かつて八幡は周囲を観察し噂を冷笑する側だった。 今や観察され噂される側になっている。 14, l. 5949 もしかして材木座は返答に困る八幡を助けたかもしれない。 14, l. 5955 葉山は陽乃に調査を依頼されたかも知れないし、あるいは葉山から陽乃への土産話かも知れない。 すぐに、先を行っていた一色に追いつくと vol. 14, l. 6023 結衣はまだ雪乃や八幡には合流しない。 俺は無言で手を差し出す。 雪乃 「一人で立てるのに……」八幡 「知ってる」 vol. 14, l. 6025 二人の距離感、さらには「共依存」という言葉を克服した様、を示す。 マイクをセットした。 14, l. 2798 を引く。 Interlude vol. 14, l. 6034 summary 結衣、いろはと小町に元気づけられ、八幡と雪乃の場に加わる。 「先輩の妹……。 あ、お米の人」 vol. 14, l. 6053 「は? 小町……? 誰ですか? お米?」 vol. 11, l. 0335 を引く。 八幡にチョコレートを贈る誰かがいろはにとってどれだけ印象深かったか、潜在的な敵であるか、が伺える。 と飯が美味い。 「三年後っていろは先輩のことですよね?」 vol. 14, l. 6078 いろはの脇の甘さ、八幡への好意のだだ漏れ、はここまで放置されてきた。 いろはから八幡への好意に対する初ツッコミであって、いろはと小町の相性の良さを示す。 10, l. 1545。 わかる。 vol. 14, l. また晩飯ごちそうになっちゃいそうだし」 vol. 14, l. 4161 を回収するだろうか。 「誰からも愛されなかった兄をこの十五年誰が愛してきたと思っているのですか」 vol. 14, l. 6098 小町のキャラクター設定の回収。 無償の愛を供する母親役に相当しよう。 両親のネグレクトなども伺え、兄妹間の共依存も疑い得るけれども、考えすぎで良いだろう。 「人の気持ちどころか自分の気持ちも踏みにじるカスなんです!」 vol. 14, l. 6123 典型的には嘘告白のこと。 あるいは 「……けど、お前はそれを待たなくていい」 vol. 14,l. 4367 さえも。 14, l. 6136 結衣の動機付けであると同時に、いろはのキャラクター設定の回収でもある。 「向こうが振り込んできたらそれはそれでって感じですけどわざわざ待ち変えたり手を崩してまでベタオリする気はないんで」 vol. 14, l. 6141 麻雀。 一色どころか天衣無縫に八萬(はちまん)待ち。 」 vol. 14, l. 6161 プロム後の奉仕部再設立計画。 「奉仕部はなくなるぞ」 vol. 14, l. 4062 を受けての行動。 「兄の味方です」とは、• 八幡と雪乃は奉仕部などの理由無しでは簡単には関係を維持できない• 二人の間に結衣を迎える理由もない ので、それらの理由を代わりに用意する、ということ。 「いろは先輩にも悪い話じゃないかと」 vol. 14, l. 6159 とは、• いろはも八幡、雪乃、結衣との関係を維持できる。 ということ。 あたしが居たいと思う場所へ、駆け出した。 vol. 14, l. 6172 「ヒッキーとゆきのんがいるところにあたしもいたいって思う」 vol. 14, l. 4324 を引く。 その青は、月日に色あせても変わらず青い。 vol. 14, l. 6173 summary 平塚離任式、その後に合同プロム開催。 雪乃母と陽乃は八幡を雪ノ下家に受け入れる。 八幡が理解するに、雪ノ下家は対立と敵対がコミュニケーションと教育である。 結衣曰く、自身の願いも叶った。 八幡に何かを言い淀む。 八幡と平塚は「本物」を語り、別れる。 雪乃は拙くとも自分の言葉で八幡に告白する。 「砂浜へ出る人のためにマットを適宜交換するのは館内スタッフを統括するあなたが見ておいて。 」 vol. 14, l. 6194 この期に及んでまだ伏線。 最高だなぁ……。 回収は 「ホールに砂が入らないよう、マットを適宜交換するようにって」 vol. 14, l. 6509。 いつだか、陽乃さんが言っていたことを思い出す。 vol. 14, l. 6228 文化祭での 「敵がしっかりしていないと成長もしないからね」 vol. 06, l. 2454。 この親子は、あるいはこの姉妹は、対立することがコミュニケーションであり、敵対することがエデュケーションなのだ。 vol. 14, l. 6267 雪ノ下母及び陽乃の設定の回収。 すなわち雪ノ下母も陽乃は徹頭徹尾雪乃を愛し教育している。 「比企谷くん。 ご迷惑おかけするけど、よろしくね」 vol. 14, l. 6273 雪ノ下母が八幡を認めた表現。 八幡の 「そのへんの責任も、まぁ、取れるなら取るつもりです」 vol. 14, l. 4835 への返答。 あるいは陽乃の 「……覚悟決めてね?」 vol. 14, l. 6228 と合わせ、さらに八幡も雪ノ下家の教育の対象である、という表現。 「君と踊るのをすっかり忘れていた」 vol. 14, l. 6377 「私も君と踊ってみたかった」 vol. 14, l. 3362 の回収。 その青すぎるくらいに青々とした背表紙 vol. 14, l. 6433 メタだが物理書籍版ガガガ文庫の背表紙は青い。 「だから、ずっと、疑い続けます。 」 vol. 14, l. 6455 最終的な「本物」の定義。 恐らくは10巻以降のテーマ自体が「自分で考える」であった。 10巻では葉山が「自分で考えないと後悔する」と訴えた。 11巻では雪乃が自分で考えない状態に陥った。 また平塚は 「ならもっと考えろ」 vol. 09, l. 2730 、 「逆だよ。 感じるな、考えろ」 vol. 11, l. 2395 、と繰り返してきた。 この宣言は八幡の平塚からの卒業を示す。 「リア充爆発しろー!」 vol. 14, l. 6479 1巻冒頭の八幡の課題レポート 「高校生活を振り返って」 vol. 01, l. 0017 の最後。 また今度にする」 vol. 14, l. 6327 何を言い止したか不明。 告白しようとして雪乃に先を譲っただろうか。 「あなたが好きよ。 比企谷くん」 vol. 14, l. 6541 愛情表現として著しく拙い。 しかしだからこそ自分で考えた自分の言葉であって、 「今だって、どう振る舞っていいかわかってないんでしょ?」 vol. 11, l. 3087 からの成長を示す。 だから、比企谷八幡はそう言った。 vol. 14, l. 6550 summary 新学期。 奉仕部部室で合同プロムの残務処理。 雪乃母が八幡を認める。 小町といろはが結託して奉仕部を設立。 結衣が参加し八幡に告白する。 数いる知り合いの中でも葉山隼人と海老名姫菜という vol. 14,l. 6560 つまり葉山は文系を選択した。 こんなの、まちがってるってわかってるけど。 vol. 14, l. 6168 結衣は、八幡と雪乃への合流、新奉仕部への参加、がまちがっているとは把握している。 それは「もうちょっとだけ」しか続かない、すなわち例えば在学期間中という時限があることも。 概ね常に正しかった結衣が、まちがっていると知りつつそれを選択する、八幡の方法論に倣う、が結衣のエンディングである。 「あたしの好きな人にね、彼女みたいな感じの人がいるんだけど、それがあたしの一番大事な友達で……。 」 vol. 14, l. 6677 告白。 「みたいな」と表現されている。 八幡と雪乃はこの時点でもまだ交際を認めていないということ、だろう。 「これからもずっと仲良くしたいの。 」 vol. 14, l. 6677 1巻での結衣の依頼の回収。 すなわち1巻での結衣の依頼は「八幡と仲良くなりたい」。 ……きっと、ずっと続くわ」 vol. 14, l. 6688 結衣の「ずっと」は今日と明日の延長、たかだか在校中の新奉仕部を想定するだろうが、しかし雪乃の「ずっと」は恐らく一生の友情を意味するだろう。

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【 感想:ネタバレ注意 】祝.完結 俺ガイル14巻

俺 ガイル 14 巻

それでも、比企谷八幡の日常は続いていく。 プロムの問題は解決し、奉仕部の勝負も終わった。 比企谷に残された最後の仕事は、雪ノ下のお願いを叶えること。 比企谷はその願いを叶えるため、放課後、由比ヶ浜に声をかける。 比企谷八幡が言う「全部」とは 全部終わったら、ちゃんと話すよ 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 「何があったか、聞いてもいい?」という小町に対する比企谷の返答。 比企谷はまだやるべきことが残っているからと言う。 比企谷に残されているやるべきこととは、由比ヶ浜のお願いを叶えることだろう。 由比ヶ浜の願いを叶えた後なら、比企谷は小町に話すのだろうか。 しかし比企谷がその話をするのは「いつとも知れない、遠い遠い未来」だとも言っている。 それこそ、高校も卒業して二人と離れ離れになり、比企谷が完全に別れを受け入れたそのときになったら、という意味かもしれない。 いずれ、この関係性にも慣れる時がくる。 由比ヶ浜のお願いの一つである、ダミープロム運営の打ち上げ。 比企谷と由比ヶ浜が打ち上げの場所を相談していると、生徒会室から出てくる雪ノ下や一色たちと出くわす。 比企谷と雪ノ下は、お互いに姿を認識しながらも、面と向かって話せないでいた。 教室に戻る比企谷八幡の変化 「教室戻ろっか」 言って、由比ヶ浜がすっと立ち、スカートに付いた砂を払う。 俺も続いて立ち上がり、わずかに残っていた缶の中身を飲み干した。 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 昼休みが終わり、比企谷は由比ヶ浜、戸塚と一緒に教室に戻っている。 俺ガイル1巻でも、同じ場所、同じメンバーで、昼休みが終わって教室に戻るシーンがあった。 当時は、由比ヶ浜や戸塚と一緒に教室に戻るのをためらうほどだったのに、今となってはごく自然に行動している。 この一年間で、比企谷の心のありようは大きく変化したのだろう。 比企谷八幡が安心したこと ……大丈夫そうだな 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 プロムの進捗状況を雪ノ下たちから聞いたあとの、比企谷の言葉。 その感想はプロムに対してではなく、雪ノ下と由比ヶ浜を見て言ったのだと思う。 奉仕部での活動がなくなったことで、二人の関わりあいも無くなってしまうのではと、比企谷は心配していたのだろう。 きっと、その香りをかぐたびに、思い出す季節がある。 ダミープロム運営の打ち上げは、予想外のメンバーも加わったおかげで、思いのほか盛り上がりを見せる。 また後日、比企谷は由比ヶ浜の家に招かれて、小町の誕生日用のお菓子を作る。 比企谷はこうして、由比ヶ浜のお願いを一つずつ叶えていく。 比企谷八幡が思い出してしまう言葉 そのせいで思い出してしまう。 酔った、あるいは酔ったふりをしたあの人が言った言葉を。 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 ダミープロム運営の打ち上げでのこと。 皆が楽しそうにしているのに、比企谷は自分だけ違うところにいるような感覚に陥っている。 その空間の雰囲気に酔えないのだろう。 だから以前、陽乃さんに「君は酔えない」と言われたことを思い出したのだと思う。 比企谷八幡が入れた隠し味 そうでもない。 しれっと隠し味があってだな…… 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 クッキーのお礼にと、比企谷は手作りのフルーツタルトを由比ヶ浜に渡す。 比企谷は、由比ヶ浜の母親に教わった隠し味を入れたと言っている。 由比ヶ浜は母親から隠し味を聞いたとき、顔が赤くなっていたことからして、その答えは「愛情」だと思う。 比企谷が「真心」と答えたとき、由比ヶ浜の母親は何も言わずにただ微笑んだだけだった。 きっと、比企谷が答えをわかっていながらわざと言わなかったことに、由比ヶ浜の母親も気づいていたのだろう。 そして、雪ノ下雪乃は静かに手を振る。 卒業式当日を迎えた。 式典が終わり、残すはプロムのみ。 比企谷と由比ヶ浜も一色に頼まれて、プロムの準備に参加する。 比企谷にとって、このプロムが雪ノ下と関わる最後の仕事となる。 比企谷の中で蟠っている言葉 俺とはもう関係のないことだが、それでも、彼女が残した言葉は俺の胸の内で澱のように蟠っている。 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 卒業式に来ている陽乃さんを見て、比企谷の胸の内によぎった言葉。 それはおそらく、雪ノ下との関係を「共依存」だと言われたことだろう。 プロムの勝負を最後に、もう雪ノ下に関わることは終わりにすることで、その関係は解消されたはず。 雪ノ下陽乃が見に来たもの けど、妹だけじゃない。 きっと君の決断も見に来てる 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 葉山が比企谷に言った「君の決断」とは、雪ノ下との関わり方についてのことだろう。 陽乃さんは比企谷と雪ノ下の関係を共依存だとして、その関係から抜けだすべきだと諭していた。 今回行われるプロムで、比企谷が雪ノ下を不必要に手助けしようとせず、今までの関係から脱却できるのかを、陽乃さんは見定めるつもりなのだと思う。 比企谷が抵抗しなかった理由 ただ成り行きで流されるまま、抵抗することなく、俺ではない誰かに責任転嫁した結果、ここに居合わせている。 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 一色に連れられるままに、プロムの手伝いに向かった比企谷。 そのままついていけば、雪ノ下に会うことはわかっていたはず。 本心では、雪ノ下と関わるために自らプロムの手伝いをしたかったのだと思う。 けれども自分の意志で来たと認めたくないから、手伝いを頼まれたことを言い訳にしたのだろう。 一色いろはが意外に思ったこと いや、なんかめっちゃしゃべるなーと思って…… 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 比企谷たちの会話を聞いていた一色が漏らした感想。 きっとそれは比企谷に対してだけでなく、雪ノ下に対しても思ったことかもしれない。 前回、二人が生徒会室の前で会ったときは、一色を間に挟まないと話ができていなかった。 それなのに今度はやたらと饒舌にしゃべる二人の様子を見て、意外に思ったのだろう。 踊らされた?雪ノ下の母 そうなんですって。 彼、お上手なの。 私も踊らされたくらい 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 比企谷はダンスが得意だという雪ノ下の母親。 比企谷が「プロムの際には踊ってご覧に入れますよ」と言ったことを受けての発言だけれども、本当のダンスが上手いと言いたいのではないはず。 プロム開催を交渉するにあたって、比企谷の策に乗せられたということだろう。 比企谷八幡が我慢したこと よく我慢したじゃない。 ……あれでいいんだよ 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 比企谷とのすれ違いざま、陽乃さんが言った言葉。 雪ノ下の母親との会話において、雪乃下をフォローしなかったことを褒めているのだと思う。 これまで事あるごとに比企谷が雪ノ下を助け、それが結果としていびつな依存関係を招いていると陽乃さんは示唆していた。 これから雪ノ下が一人立ちするために、比企谷は何も手を貸さずに見守るべきだと言いたいのではないか。 一色いろはが意図したこと なのに、今みたいな手練手管を使った。 その意図くらい、さすがに俺でもわかる。 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 生徒会の一員として、奉仕部のメンバーを招かないかという一色の提案。 それが真剣なお願いの仕方であれば、性格上、比企谷も断ることはなかっただろう。 比企谷の性格を知りながらあえてあざとく振る舞ったのは、比企谷に断る余地を与えてくれたからに他ならない。 比企谷八幡がした想像とは ふと自分がした想像がばかばかしくて笑ってしまった、こんな顔は。 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 比企谷がしてしまった想像とは、ロミオとジュリエットの有名なシーンのこと。 ジュリエットは自分の部屋の高窓ごしに、外にいるロミオと言葉を交わす。 本来、ロミオである男性役が下手側、ジュリエットである女性役が上手側なので、比企谷と雪ノ下の位置関係は反対になっている。 私たちの関係性はあんなにわかりやすく幸せな結末を迎えることはない。 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 雪ノ下も同じ想像をして「幸せな結末」と言っているが、ロミオとジュリエットは基本的に悲劇とされる物語である。 ロミオとジュリエットでは最後、二人の自殺によって幕を閉じるから。 雪ノ下にとってはそれでも幸せな結末だと思えるほどに、比企谷に対して強い気持ちを抱いているのだとわかる。 颯爽と、平塚静は前を歩く。 プロムは無事に終わり、雪ノ下は自分の道を選び、比企谷も由比ヶ浜も自分たちの選んだ結末を受け入れようとしていた。 しかし、雪ノ下陽乃は納得しておらず、別れ際に比企谷にある言葉を告げる。 陽乃の言葉を聞いて思い悩む比企谷のもとに、平塚先生が現れる。 何を認められない?雪ノ下陽乃 わたしはそれを認めるわけにはいかないの 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 父親の仕事に携わりたいという雪ノ下の発言について、陽乃さんは認めるわけにいかないと言う。 これまで跡取りとして、自分の人生を費やしてきたからという理由も少なからずあるはず。 しかしその後の会話で、後継の問題はどちらでもいいとも言っている。 陽乃さんは、雪ノ下の発言が心からの願いではないことを知っていたからこそ、それを認められなかったのではないか。 ……だって、あの子の願いは、ただの代償行為でしかないんだから 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 代償行為と言うからには、本来は別のお願いがあったことを示唆している。 陽乃さんは、雪ノ下が本当に願っていることの内容についても気づいているのだろう。 雪ノ下雪乃が口にしようとしたこと 言葉の続きはついぞ聞こえはしなかったが、どんなことを口にしようとしたのかはおおよそ理解できていた。 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 プロムの打ち上げが終わった別れ際に、雪ノ下は比企谷に何かを言おうとしている。 その手前、今まで助けてもらったことへの感謝と、もう大丈夫だという旨の発言をしていた。 だからもう自分のことはいいのだと、あとは由比ヶ浜の気持ちに応えてほしいと言おうとしたのではないか。 最後に奉仕部の部室でした会話でも、雪ノ下は「由比ヶ浜さんのお願いを叶えてあげて」と言っていた。 いつかのように、由比ヶ浜結衣は希う。 高校二年生の終わりも間近に迫ったある日の放課後。 比企谷と由比ヶ浜は、帰りに立ち寄った公園でこれからの話をする。 由比ヶ浜は、最後のお願いを口にしようとするが…。 比企谷八幡の声が上ずった理由 「四月になったらいつでも見れるだろ」 そう言いはしたものの、俺の声音は少し上ずっていた。 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 小町の制服姿が見たかったという由比ヶ浜に対する、比企谷の発言。 今まで通りの関係が続くのであれば、その発言に何ら嘘偽りはないはず。 心の中では、四月まで由比ヶ浜との関わりが続いているとは思えなかったのかもしれない。 由比ヶ浜に言わせたくなかったこと その言葉の先を、俺が聞く資格はない。 俺はまだ言うべきことを言ってないのだから。 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 比企谷は由比ヶ浜の言葉の先をどのように捉えたのか。 きっとその直前の緊張したような仕草を見て、由比ヶ浜から気持ちを告げられると察したのだと思う。 比企谷は由比ヶ浜の気持ちに応えることはできないとわかっていた。 だから、由比ヶ浜が不必要に傷つくのを避けるために、言葉を遮ったのだろう。 由比ヶ浜が待たなくていい理由 ……けど、お前はそれを待たなくていい 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 比企谷が由比ヶ浜に言った言葉。 比企谷は、自分がいつかちゃんと気持ちを伝えられるようになるけど、由比ヶ浜はそれを待たなくていいと言っている。 比企谷は、由比ヶ浜に気持ちを伝えることはないということ。 由比ヶ浜と恋人になることはないのだと示している。 想いは、触れた熱だけが確かに伝えている。 終わったはずのダミープロムの計画を再度立ち上げたせいで、比企谷はまたしても応接室に呼び出される。 応接室には雪ノ下とその母親、陽乃さんが揃っている。 終わったはずの計画が復活したことに対し、雪ノ下たちは比企谷の真意を測りかねていた。 雪ノ下陽乃がけしかけたこと 不満なんて特にないわ。 雪乃ちゃんはあれで満足してたみたいだし、お母さんもあれでいいんでしょ?なら、わたしが口挟むことじゃないじゃない 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 プロムの結果に不満があったかと聞かれて、陽乃さんが言った言葉。 「お母さんもあれでいいんでしょ?」と言われて、雪ノ下の母親が何も答えなかったのは、本当は何も納得していないからだろう。 もう一度、その扉は開かれる。 海浜総合高校との合同プロム開催に向け、比企谷と雪ノ下は準備を進める。 ダミープロム運営時のメンバーに加え、葉山や三浦たちまで参加し、そこには由比ヶ浜の姿もあった。 比企谷が必死だったのが嬉しい?雪ノ下雪乃 「仕方ないだろ。 あの時は時間なかったし、必死だったんだよ」 「そう、必死だったの」 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 比企谷がダミープロムの製作に必死だったと聞いて、雪ノ下は楽しげに呟いている。 雪ノ下は初めから、比企谷のプロムが勝敗度外視の当て馬であることに気づいていた。 ダミープロムもすべて雪ノ下と関わる目的で作られたことを知っているはず。 だから、自分のために必死になってくれていたことが嬉しかったのだろう。 比企谷の千葉好きが気になる?雪ノ下雪乃 ……そう。 ならいいわ 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 比企谷が東京に出るかもと聞いて、雪ノ下は一瞬立ち止まっている。 比企谷が東京に行ってしまったら、雪ノ下とは離れ離れになってしまうから。 雪ノ下の父親は県議会議員であり、雪ノ下自身も将来は父親の仕事を継ぎたいと考えている。 父親の地盤を継ぐのだから、雪ノ下の将来の職場はどうしても千葉になる。 だから、将来的には比企谷も千葉に戻ってくると聞いて安心したのだろう。 比企谷も千葉が好きだからと言うが、暗に雪ノ下のことが好きだからと言っているに等しい。 比企谷と雪ノ下の関係 そんなんじゃねぇよ。 ……ていうか、それどころじゃねぇ 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 雪ノ下と付き合っているのかと聞かれた、比企谷の答え。 「それどころじゃねぇ」ということは、恋人どころじゃない、それ以上の関係であることを意味している。 その意味を察した葉山も、サウナから出ていくときに「熱いな」と言っている。 去るのが惜しい?由比ヶ浜結衣 うん。 もう行かなきゃね…… 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 スーパー銭湯から離れて食事の場所へ行くとき、由比ヶ浜が呟いた言葉。 由比ヶ浜はこの先、比企谷と雪ノ下がいる場所には入っていけないと感じている。 だから、いよいよ自分が去る決意をしなければならないと、由比ヶ浜は思って言ったのだろう。 ベンチから立ち上がった勢いのまま振り返らずに歩き出した様子から、由比ヶ浜の決意が感じ取れる。 由比ヶ浜結衣が思い出したこと 前に二人で出かけた時に、そんなこと言ってたなーって思いだして、ちょっとだけ辛くなって、ちょっとだけ笑顔が下手になった。 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 由比ヶ浜が思い出したのは、小町の誕生日プレゼントを考えるためにイケアに行ったときのことだろう。 詳しくは俺ガイル第12巻を参照。 お互いに小さい頃の夢を話し合っているとき、比企谷の夢について由比ヶ浜は「アイドルとかはすごい夢見がち」だと言った。 それに対して比企谷は「小さい頃の俺とか超可愛いからな」と言っていた。 その青は、月日に色あせても変わらず青い。 離任式の日、海浜総合高校との合同プロム当日。 比企谷たちは悪戦苦闘しながらも、なんとかしてプロムをやり遂げる。 終了後の会場で後片づけをする比企谷のもとに、平塚先生が現れる。 雪ノ下の母がしたお願い 比企谷くん。 ご迷惑おかけするけど、よろしくね 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 雪ノ下の母親から比企谷に投げかけられた言葉。 プロムの件だと思って比企谷は返答しているが、雪ノ下の母親は意味ありげに笑みを浮かべている。 おそらく雪ノ下の母親が言っていたのは、雪ノ下とのお付き合いについてのほうだろう。 一体どこから聞き及んだのだろうか。 平塚先生がそらんじたもの 聞いたことないのか?青春とは嘘であり悪である…… 引用:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14 比企谷との会話の中で、ふと平塚先生がそらんじたフレーズ。 それは2年生のはじめに比企谷が提出したレポート「高校生活を振り返って」の最初の一文。 そのレポートの内容がきっかけで、比企谷は奉仕部での活動を命じられた。 だから、比企谷八幡はそう言った。 新学期が始まってなお、比企谷と雪ノ下はプロムの後処理に追われていた。 奉仕部の部室で作業をする二人のもとに、入学したての小町がやってくる。

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