茨城 新聞 ニュース。 【茨城新聞】《ニュースを追って》水戸の逆川で魚大量死 住民ら不安の声 環境、生き物「いつ戻る」

茨城県内梅雨入り 偕楽園、梅の実落とし(茨城新聞クロスアイ)

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原因は、環境基準値を超えて検出された農薬の可能性が高い。 農薬を保管していた倉庫の火災との因果関係が推定されたものの、保管していなかったとされる農薬成分も川から検出され、県や市が流出源を特定するには至らなかった。 水質は現在、平常値に回復。 環境保全団体からは「生き物が戻るにはどれだけの時間がかかるか」と懸念の声が上がっている。 市に最初の通報が入ったのは5月2日午前11時ごろだった。 住民によると、逆川下流の桜川を含む流域数キロにわたり、魚がたまった状態で大量に死んでいた。 散歩の途中で発見した同市千波町の無職男性 75 は「あれだけ魚が大量に死んでいるのは見たことがない」と振り返る。 翌3日、市から連絡を受けた県環境管理協会の担当者が現場に向かった。 「水中の生物はほぼ全滅の状態だった」。 ハゼやフナなど約15種類の魚、ザリガニや水生昆虫、ミミズの死骸も確認した。 県が回収した死骸は数百匹分、約320キロに上った。 同日採取した川の水から、農薬成分10種類が検出された。 うち2種類は「公共用水環境基準」を上回った。 殺菌剤などに含まれる「チウラム」は基準値の約140倍。 毒劇物取締法で劇物に指定されている「1、3-ジクロロプロペン」は約26. 5倍だった。 回収した死骸の検査は行われず、全て焼却処分された。 同3日の水質検査結果と同じ10種類の農薬成分が見つかり、そのうちチウラムなど2種類が「土壌環境基準」を上回った。 泥の採取場所は、1日夜の倉庫火災現場近くだった。 当初から住民間では「火災と魚大量死に関連があるのでは」との声がささやかれていた。 市によると、倉庫には多数の農薬が保管され、水質検査で検出された成分を含む農薬もあった。 ただ、倉庫の管理会社から提出された管理記録には、チウラムだけ取り扱いがなかった。 県環境対策課は「農薬が倉庫から流れ出た可能性は否定できないが、チウラムが水路や川から検出された原因は分からない」との見解を示した。 県は同26日までに計3回、追加で水質を調べた。 いずれも農薬成分は検出されず「水環境の回復が確認された」 環境対策課 と結論付けた。 失うのは一瞬」。 ホタルやサケの保全など逆川の環境改善に取り組んできた「逆川こどもエコクラブ」 小島幸子代表 のメンバーは、ショックを隠せない。 水戸市、東海大1年、川島英登史 ひでとし さん 18 は3歳から活動に参加し、今年で15年目になる。 徐々に川の水がきれいになり、生き物が増えていく様子を見てきた。 「今回のようなことがまたいつ起こるか分からない。 行政などは再発防止に努めてほしい」 6月8日には、コイが十数匹泳ぐ姿が戻っていた。 逆川の近所に住む無職男性 70 は「下流から遡上 そじょう したのだろう。 取りあえずほっとした」と話した。 同クラブは27日、詳しい回復状況を調べる予定だ。 川島省二事務局長 55 は「環境がどのように回復していくか観察し、今後の保全活動に生かしたい」と前を向く。

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気象庁は11日、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表した。 平年より3日遅く、昨年より4日遅かった。 水戸市の偕楽園や弘道館では同日、恒例の梅の実落としが始まり、作業員がたわわに実った青梅を収穫した。 昨年11月以降の天候不順や今年4月の強風で実が落ちるなどしたため、今年の収穫量は不作だった昨年 4. 6トン よりも減る見込み。 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、一般への販売は行わない。 同市常磐町の田鶴鳴 たづなき 梅林ではこの日、作業員が竹ざおで枝を揺らして落とした実を拾い、次々とコンテナボックスに収めていった。 県水戸土木事務所偕楽園公園課によると、今年の梅は平年より開花が25日早く、受粉を促すニホンミツバチが減って活動時期もずれたことで、平年より実が育たなかったという。 一般販売は例年、500人以上の行列ができていた。 「安全な距離を保つのが難しい」 同課 ため、今年は中止とした。 青梅の一般販売は1963年から始まり、中止したのは凶作の72年以来、2度目となる。 梅の実落としは12日も行い、収穫した青梅は食品加工業者に卸され、梅干しや練り梅などの加工食品として販売される。 茨城新聞社.

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原因は、環境基準値を超えて検出された農薬の可能性が高い。 農薬を保管していた倉庫の火災との因果関係が推定されたものの、保管していなかったとされる農薬成分も川から検出され、県や市が流出源を特定するには至らなかった。 水質は現在、平常値に回復。 環境保全団体からは「生き物が戻るにはどれだけの時間がかかるか」と懸念の声が上がっている。 市に最初の通報が入ったのは5月2日午前11時ごろだった。 住民によると、逆川下流の桜川を含む流域数キロにわたり、魚がたまった状態で大量に死んでいた。 散歩の途中で発見した同市千波町の無職男性 75 は「あれだけ魚が大量に死んでいるのは見たことがない」と振り返る。 翌3日、市から連絡を受けた県環境管理協会の担当者が現場に向かった。 「水中の生物はほぼ全滅の状態だった」。 ハゼやフナなど約15種類の魚、ザリガニや水生昆虫、ミミズの死骸も確認した。 県が回収した死骸は数百匹分、約320キロに上った。 同日採取した川の水から、農薬成分10種類が検出された。 うち2種類は「公共用水環境基準」を上回った。 殺菌剤などに含まれる「チウラム」は基準値の約140倍。 毒劇物取締法で劇物に指定されている「1、3-ジクロロプロペン」は約26. 5倍だった。 回収した死骸の検査は行われず、全て焼却処分された。 同3日の水質検査結果と同じ10種類の農薬成分が見つかり、そのうちチウラムなど2種類が「土壌環境基準」を上回った。 泥の採取場所は、1日夜の倉庫火災現場近くだった。 当初から住民間では「火災と魚大量死に関連があるのでは」との声がささやかれていた。 市によると、倉庫には多数の農薬が保管され、水質検査で検出された成分を含む農薬もあった。 ただ、倉庫の管理会社から提出された管理記録には、チウラムだけ取り扱いがなかった。 県環境対策課は「農薬が倉庫から流れ出た可能性は否定できないが、チウラムが水路や川から検出された原因は分からない」との見解を示した。 県は同26日までに計3回、追加で水質を調べた。 いずれも農薬成分は検出されず「水環境の回復が確認された」 環境対策課 と結論付けた。 失うのは一瞬」。 ホタルやサケの保全など逆川の環境改善に取り組んできた「逆川こどもエコクラブ」 小島幸子代表 のメンバーは、ショックを隠せない。 水戸市、東海大1年、川島英登史 ひでとし さん 18 は3歳から活動に参加し、今年で15年目になる。 徐々に川の水がきれいになり、生き物が増えていく様子を見てきた。 「今回のようなことがまたいつ起こるか分からない。 行政などは再発防止に努めてほしい」 6月8日には、コイが十数匹泳ぐ姿が戻っていた。 逆川の近所に住む無職男性 70 は「下流から遡上 そじょう したのだろう。 取りあえずほっとした」と話した。 同クラブは27日、詳しい回復状況を調べる予定だ。 川島省二事務局長 55 は「環境がどのように回復していくか観察し、今後の保全活動に生かしたい」と前を向く。

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